4月14日に最終日を迎えたJLPGAステップ・アップ・ツアー第3戦「フンドーキンレディース」が終わりました。最終日は3打差に6人が入る混戦模様。混戦を抜け出して優勝したのは？「フンドーキンレディース」の優勝選手や優勝までの軌跡、注目選手の結果などをレポートします。

更新情報

フンドーキンレディース　ハイライト

4月12日～4月14日の日程で開催されたJLPGAステップ・アップ・ツアー第3戦「フンドーキンレディース」が終わりました。最終日は2位に1打差9アンダー単独首位でスタートした、大林奈央（おおばやし なお）選手が前半苦しみながらも逃げ切りに成功。見事プロ初優勝に輝きました。

引用：荒木優奈 大林奈央｜JLPGA

5打差の2位タイには、最終日を1打差2位でスタートした山内日菜子（やまうち ひなこ）選手など4名が入っています。2週連続優勝を目指した脇元華（わきもと はな）選手は8位タイに終わりました。

引用：山内日菜子｜JLPGA

山内日菜子　使用ドライバー

優勝は大林奈央（おおばやし なお）選手が逃げ切りで初栄冠

引用：大林奈央｜JLPGA

最終日の最終組は、初日8アンダー首位タイで並んだ大林奈央選手が9アンダーに伸ばして単独トップ、山内日菜子選手が8アンダーで単独の2位。2日目6アンダーを出して3位タイに上った丹萌乃（たん もえの）選手と、同じく3位タイの新田彩乃（にった あやの）選手の組み合わせ。

引用：丹萌乃｜JLPGA

同じく3位タイのルーキー尾関彩美悠（おぜき あみゆ）選手とタイのO.サタヤ選手が1組前からのスタートとなりました。

フロントナインでは大林選手と新田選手の一騎打ちだった

フロントナインは大林選手と新田選手の一騎打ちに。大林選手は1番2番をバーディとして11アンダーまで伸ばし独走かと思わせましたが、4番5番で連続ボギー。6番で1つ伸ばすと7番でボギーが来て9アンダーのままバックナインに臨みます。一方新田選手は1番2番をバーディとして4番でもバーディ。7番で1つ落としますが、8アンダーまで伸ばして1打差でバックナインへ望みを繋ぎます。

引用：新田彩乃｜JLPGA

独走態勢の後半

しかし、一騎打ちもここまで。新田選手が後半伸ばせない中、大林選手は10番をバーディにして差を広げると、13番15番でもバーディを奪い独走態勢に入りました。そして17番でもバーディを奪い13アンダーでホールアウト。最後は2位に6打差をつける完勝でした。

優勝した大林奈央（おおばやし なお）選手のプロフィール

大林選手は1999年生まれ兵庫県出身。いわゆる黄金世代とシルバー世代に挟まれた隙間世代と言われ、稲見萌寧選手と同世代です。2021年度のプロテストに合格して、2022年シーズンはQTランキング132位の資格で参戦中。今回の優勝でステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位につけました。

その他注目選手の結果

石川怜奈選手と小滝水音選手は決勝に進みましたが、東風花選手は予選落ちでした。

石川 怜奈（いしかわ れな）選手

4番ロングホールでイーグルを奪うなど、初日2アンダー11位タイと良い位置からのスタートになりましたが、2日目3オーバーを叩き35位タイに後退。最終日も伸ばせず38位タイに終わりました。

引用：石川怜奈｜JLPGA

小滝 水音（こたき みお）選手

初日3アンダー5位タイと優勝も狙える位置から、2日目3オーバーを叩き27位タイに後退。最終日もスコアを落として38位タイに終わりました。

引用：小滝水音｜JLPGA

東 風花（ひがし ふうか）選手

初日4オーバー80位タイと出遅れると、2日目も2オーバーのトータル6オーバー78位タイで予選落ちに終わりました。

引用：東風花｜JLPGA

フンドーキンレディース概要

2013年新規大会として第1回大会が開催されました。共催は1861年創業の大分県に本社を置くフンドーキン醬油。「ゴルフを基軸とした人材育成と大分県内スポーツ事業の振興、地域創生行事となるべく努力する」目的で開催しています。

第1回大会の優勝は杉本愛理（すぎもと あいり）選手。2位に藤田光里（ふじた ひかり）選手、3位福田真未（ふくだ まみ）選手が入っています。杉本選手は2015年以降の参戦実績がありませんが、藤田、福田両選手はバリバリの現役。2022年は同週に行われるJLPGAツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」に出場予定です。

2019年までは秋の開催でしたが、2020年大会からは春に日程を移して（2020年は2回の延期で秋開催）開催されます。

正式名称	フンドーキンレディース
開催コース	臼杵カントリークラブ（6,419Yards Par72）
開催日	4月12日～4月14日
賞金総額	¥¥20,000,000
優勝賞金	¥3,600,000

2022年フンドーキンレディースの競技日程

2022年フンドーキンレディースは2022年4月12日（火）～2022年4月14日（木）の3日間にわたって開催されます。初日の4月12日は8:00分開始の予定です。

予選ラウンド

決勝ラウンド

2022年フンドーキンレディースのテレビ放送の予定は？

2022年フンドーキンレディースは、次のスケジュールでの放送が予定されています。

【地上波】OBS 大分放送

【CS放送】スカイA

2022年フンドーキンレディースの注目選手

石川 怜奈（いしかわ れな）選手

引用元：石川 怜奈｜JLPGA

1999年生まれ広島県出身。2018年のプロテストで1次不合格から、2019年のプロテストは8位タイで合格を果たしました。

2019年のQTは、ファイナルステージに進んだものの、初日82の大叩きで追い上げも虚しく、96人中96位の成績で終了。QTランキング96位で臨んだ2020-21年シーズンはJLPGAツアーには17試合に出場して賞金ランキング114位、メルセデス・ランキング100位に終わりました。

それでも14試合に出場したステップ・アップ・ツアーでは、4試合目となった2020年「山陽新聞レディースカップ」で初優勝を飾ると2021年「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」で2勝目を飾る活躍ぶり。

最終戦「京都レディースオープン」を残して賞金ランキング3位につけ、成績次第では2位に浮上して翌シーズンの前半出場権を獲得する可能性もありましたが、この試合は予選落ち。賞金ランキング3位のままで、最終QTに回りました。

その最終QTでは初日2アンダー21位タイのスタートから徐々に順位を下げてQTランキング80位で2022年シーズンに参戦中。アメリカツアー転戦中の渋野日向子選手とは同じ高校で1年後輩です。

小滝 水音（こたき みお）選手

引用元：小滝 水音｜JLPGA

1998年生まれ茨木県出身。2017年のプロテストに12位タイで一発合格を果たしました。しかしその年のQTではファイナルに進めずサードステージで敗退。

2018年は194位からの参戦となりました。それでもリランキングは3戦出場で53位につけると2ndリランキングでは43位まで上昇。終盤の「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」「伊藤園レディスゴルフトーナメント」を3位タイ、4位タイに入り、翌年に期待を持たせました。

2018年のQTは期待どおり9位で通過。しかし2019年シーズンは予選落ちが多く、リランキングで29位に後退すると、2ndリランキングでは42位まで下がり賞金ランキング87位でシーズンを終えています。2019年73.6175まで落ちた平均ストロークも2020-21年シーズンでは72.3785まで戻し、2022年はQTランキング93位で参戦中です。

アキラプロダクツADR PLATIUM 9.5

東 風花（ひがし ふうか）選手

引用元：東 風花｜JLPGA

1999年生まれ大阪府出身。3回目の受験となった2020年度のプロテストに20位タイのギリギリで合格。

2021年はJLPGAツアー1試合、ステップ・アップ・ツアー3試合に出場できましたが、4試合とも予選落ちに終わりました。2021年のQTはファーストステージで敗退して2022年はQTランキング195位の資格で参戦中です。

3連続予選落ちで賞金額ゼロだったステップ・アップ・ツアーも2022年初戦で45位タイに入り賞金獲得。プロとしての一歩を踏み出したばかりです。

開催コースは【大分県】臼杵（うすき）カントリークラブ

引用元：臼杵カントリークラブ |【楽天GORA】

1976年開場の丘陵コース。美しい自然の趣を生かした雄大な景観を誇ります。全体的にアップダウンが少ない真っ直ぐなレイアウト。打ち下ろしが多く、目標が定めやすいホールが多いので、攻めやすい設定です。

アウトは距離が長くて開放的な中にも、谷越や池絡みのホールもあるので注意が必要。インは自然が残された樹木の多いレイアウト。頭を使ったゴルフが求められる戦略的なコースです。

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チケット

1日先着1,500名まで。入場料無料、チケットはありません。

ステップ・アップ・ツアー関連コラム

よくある質問

Q.石川 怜奈はどんな選手？

A.2019年プロテストに合格し、2020年「山陽新聞レディースカップ」で初優勝を飾っています。目標としているプロゴルファーである渋谷日向子は岡山・作陽高の先輩であり、「ヒナコッティー」「レナ」と呼び合うほどの仲であるようです。

Q.小滝 水音はどんな選手？

A.2017年のプロテストに12位タイで一発合格を果たし、現在国内賞金ランキング101位に位置しています。ワイドスタンスで腰を大きくかがめ、クロスハンドで握る独特なパッティングが大きな武器です。

Q.東 風花はどんな選手？

A.2020年のプロテストに合格し、2022年はQTランキング195位の資格で参戦中です。プロとして踏み出し始めたばかりの期待されている選手です。