2022年ステップ・アップ・ツアー初戦「ラシンク・ニンジニア／RKB レディース」が3月29日福岡県のザ・クラシックゴルフ倶楽部を舞台に開幕。2日間の戦いを終えて3月30日閉幕しました。優勝争いはプレーオフにもつれ込む大接戦に。今回は「ラシンク・ニンジニア／RKB レディース」の大会をレポートします。

終盤は激戦に

昨期までJLPGAのシード選手だった松田鈴英（まつだ れい）選手やJLPGAツアー常連の宮田成華（みやた なるは）選手、香妻琴乃（こうずま ことの）選手などの実力者も参戦。総勢108人による熾烈な優勝争いが繰り広げられました。

松田鈴英選手　使用ドライバー

引用：松田鈴英｜JLPGA

宮田成華選手

引用：宮田成華｜JLPGA

香妻琴乃選手　使用ドライバー

引用：香妻琴乃｜JLPGA

初日を終わって3アンダーに5人、2アンダーに6人、1アンダーに9人と2打差に20人がひしめく大混戦。優勝争いはプレーオフに突入しました。

優勝はプレーオフを制した保坂 真由（ほさか まゆ）選手

優勝争いは、2アンダー6位タイで最終組から2組前でスタートしたｽﾀｲﾔｰﾉ 梨々菜（ｽﾀｲﾔｰﾉ りりな）選手が、6アンダーまでスコアを伸ばしてホールアウト。後続組が追いかける展開になりました。

しかし3アンダー首位タイでスタートした選手は次々と脱落。誰も届かないと思われた中、最終組でスタートした保坂真由（ほさか まゆ）選手が、最終18番をバーディとして追いつきプレーオフへ。1ホール目をバーディとして優勝に輝きました。プロ8年目にしてのプロ初優勝でした。

優勝した保坂真由（ほさか まゆ）選手

1995年生まれ埼玉県出身。プロテスト合格は2014年15位タイでした。その年のQTは82位と振るいませんでしたが、2015年のQTは24位で通過。2016年シーズンはJLPGAツアー34試合に出場して賞金ランキング73位の成績を残しています。

2021年のQTは101で通過。この大会が2022年シーズンの初戦になりました。昨期ステップ・アップ・ツアー賞金ランキングは17位。スタートダッシュに成功した今期は賞金女王を目指したいところです。

引用：保坂真由｜JLPGA

２位　ｽﾀｲﾔｰﾉ 梨々菜（ｽﾀｲﾔｰﾉ りりな）選手

1997年生まれ兵庫県出身。2018年のプロテストに10位タイで合格しましたがQTでは2ndステージで脱落してランキングは265位。2019年はステップ・アップ・ツアー15試合に出場して賞金ランキングは50位に終わりました。

2019年のQTも最終ステージに進めず、ランキングは190位で2020-21年シーズンに臨みました。それでも、JLPGAツアーには11試合に出場できて賞金ランキングは112位。ステップ・アップ・ツアーでも11試合に出場して賞金ランキング44位と、着実に実力をつけています。

2021年のQTでは、1打足りずファイナルステージに進めませんでした。ランキング100位で2022年シーズンに参戦しています。ステップ・アップ・ツアーを主戦場に毎年ステップアップしているｽﾀｲﾔｰﾉ選手。今年の成績が楽しみですね。

引用：スタイヤーノ 梨々菜｜JLPGA

最終18番のバーディで3位入賞したふたりの選手

3位タイには櫻井心那（さくらい ここな）選手と須江唯加（すえ ゆいか）選手が入りました。2人共最終18番ホールをバーディにして3位の座を獲得しています。

3位タイ　櫻井心那（さくらい ここな）選手

2004年2月生まれ長崎県出身。2021年度のプロテストに12位タイで一発合格。今年のプロテストが終わるまでは、プロテスト合格者の中では一番若い選手です。2021年のQTは最終ステージに進めず117位で通過したため、今期JLPGAツアーへの出場権はなく、この試合がプロ初戦となりました。

初日はアウト・インとも1バーディ1ボギーのイーブンパーで、21位タイとまずまずのスタート。最終日はアウトを2バーディで乗り切り順位を上げると、インに入って12番でバーディ。この時点で3アンダーと優勝争いに割って入りました。しかし、13番ショートホールをボギーとして後退。それでも17番、18番でバーディを奪う粘りを見せて、プロ初戦を3位タイで終えています。

3位タイ　須江唯加（すえ ゆいか）選手

1999年生まれ岡山県出身。高校は岡山県作陽高等学校でUSLPGAツアー参戦中の渋野日向子選手の1年後輩です。2021年度のプロテストに15位タイで合格しました。2021年のQTは、1stステージで最終ステージ進出ラインから11打も離れる大叩きをして185位で通過。今期JLPGAツアーへの出場権はなく、この大会がプロ初戦となりました。

初日はアウト・インとも2バーディ1ボギーで1打ずつ伸ばし、首位とは1打差の2アンダー6位タイと好位置からのスタート。最終日は1番でバーディを奪い追い上げ態勢に入りましたが、2番でボギー。4番でもボギーを叩き優勝争いから後退。それでも、アウトで1打伸ばすと、インでも最終18番をバーディにするなど2打伸ばして、3位タイに滑り込みました。

引用：須江 唯加｜JLPGA

2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースの注目選手の結果

昨期までJLPGAのシード選手だった松田鈴英選手は4オーバー54位タイ、JLPGAツアー常連の宮田成華選手は3オーバー45位タイ、香妻琴乃選手は1アンダー17位タイと不完全燃焼に終わりました。

シブコもびっくり！岡山作陽高等学校同窓会

USJLPGAツアー参戦中の渋野日向子選手の出身校は岡山作陽高等学校です。2021年度のプロテストでは3人の卒業生と現役で1人の4人が同時に合格して話題になりました。

この大会では3位タイに須江唯加、5位タイ丹萌乃（たん もえの）、10位タイ石川怜奈（いしかわ れな）、成澤祐美（なりさわ ゆみ）、87位タイ尾関彩美悠（おぜき あみゆ）の卒業生5選手が出場して、活躍しました。JLPGAツアー参戦中の東浩子（あずま ひろこ）選手、藤本麻子（ふじもと あさこ）選手も卒業生です。

2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディース概要

2013年ステップ・アップ・ツアー開幕戦として、RKB毎日放送とJLPGAとの共済で第1回大会が、福岡カンツリー倶楽部 和白コースを舞台に開催された大会です。オンラインショッピングサイトの運営を手掛けるニンジニアネットワークを特別協賛に迎え、この名称が付きました。第1回大会優勝者は今年も現役バリバリの西山ゆかり選手でした。

以降9年間ステップ・アップ・ツアーの開幕大会として開催を続け、2022年大会では会場をザ・クラシックゴルフ倶楽部に移して筋目の10回目を迎えます。

この大会は今では珍しくなった2日間大会のため、予選カットはありません。出場者全員が2日間を戦い、50位タイまでに順位に従って賞金が渡されます。今年は45位タイまでの53名が対象でした。うち、アマチュアが2名のためプロ51名が賞金を獲得しています。

その他、2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースの詳細は次のとおりです。

正式名称	ラシンク・ニンジニア／RKB レディース
開催コース	ザ・クラシックゴルフ倶楽部
開催日	3月29日～3月30日
賞金総額	¥15,000,000
優勝賞金	¥2,700,000

2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースの競技日程

2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースは2022年3月29日（火）～2022年3月30日（水）の２日間にわたって開催されました。2日間大会のため予選はありません。

2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースのテレビ放送の予定は？

2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースは、次の放送局で放送予定です。

【地上波】RKB毎日放送

試合当日にLIVEで放映されました

【CS放送】スカイA　

開催コースは【福岡県】ザ・クラシックゴルフ倶楽部

1990年開場の変化のある戦略性に富んだコース。それぞれに特徴のあるキングコース・クィーンコース・プリンスコースの3コース27ホールより構成されています。

キングコースは森に囲まれた距離のあるコース。クィーンコースは水が絡むホールが多い戦略性に富んだコース。プリンスコースは、ドッグレッグや打ち下ろしに池を絡ませた変化のあるコース。自然の地形を生かした27ホールです。

1995年日本女子プロゴルフ選手権、2017年には日本シニアオープンゴルフ選手権、2020年日本女子オープンゴルフ選手権開催と日本でも最高峰のトーナメントを度々開催しています。

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よくある質問

Q.「ラシンク・ニンジニア／RKB レディース」の優勝賞金は？

A.2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースの優勝賞金は¥2,700,000です。

Q.「ラシンク・ニンジニア／RKB レディース」の競技日程は？

A.2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースは2022年3月29日～3月30日で開催されます。

Q.「2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディース」で開催地は？

A.2022年ラシンク・ニンジニア／RKB レディースは福岡県ザ・クラシックゴルフ倶楽部で開催されます。