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まっすぐ遠くまで飛ばすために!ゴルフ上達のドリル
先日発売された2021年の『GOLF TODAY 11月号』で紹介されていた「飛距離&方向性アップのためのドリル」。
日本のトップアマやシニア賞金王が実践するドリルを公開するという企画の一部で「飛んで曲がらないショットを打つため」のドリルを紹介していました。トップアマが実践する飛距離&方向性アップの練習法・・・初心者から中級者へのレベルアップを目指すゴルファーにとっては見逃せない内容ですよね。
そこで今回は『GOLF TODAY 11月号』に掲載されていた「飛距離&方向性アップのためのドリル」とあわせて、ごるトク編集部が独自にリサーチした練習法も解説します。初球から中級へのステップアップを目指すゴルファーの方はぜひ参考にしてください。
トップアマから学ぶ!曲げずに飛ばす練習のコツ
シャドースイングで飛距離アップ
日本アマ、日本ミッドアマ、日本シニアの3冠を日本で初めて達成した和田 博(わだ ひろし)さんのドリル。
ボールがあると当てに行ってしまうことから、クラブを持たない「シャドースイング」で練習するのだそうです。ボールではなく、スイングの仕方に意識を向けられるので、特に下半身の動きを覚えやすいそうです。飛距離アップのコツは以下2点とのこと。
・下半身の動きに意識を集中すること
シャフトだけで振ってスイングスピードアップ
ドライバー平均飛距離265ヤード、ベストスコア65の記録を持つ飯塚 裕一(いいづか ゆういち)さんのドリル。
普段よりも飛ばしたい時にミスしないために、日頃から体をスピードに慣れさせるべくヘッドなしのシャフト素振りを実践しています。ヘッドの重さがない分、しっかりと体を使わなければスピードが出ないので、積極的に下半身を動かすようなスイングをマスターできるのだそうです。シャフトだけだとしなりを感じにくいことから、初心者・中級者には軽くて柔らかい素振り用のスティックがおすすめされています。
ウェッジとドライバーを交互に打ってフック癖を解消
全日本企業対抗全国大会において、個人・団体の部で2勝した経験を持つ金澤 徹(かなざわ とおる)さんのドリル。
ボールが左に出てひっかけが怖くなった時に、ウェッジからドライバーに持ち替えています。ドライバーに持ち替え、わざとスライスを出すことで、出球の方向を修正するのだそう。出球の傾向を掴んだ後、ドライバーで逆球を打つ練習を重ねれば、効率的にフック癖を解消できるとのことです。
■関連コラム: 【2021年】人気ウェッジ10選まとめ!選び方のコツも解説
あおり打ちのフックボールはティを低くして軌道修正
日本ミッドアマ、関東アマ常連の川﨑 邦朗(かわさき くにお)さんのドリル。
ボールをすくい上げるようなあおり打ちになってしまう時は、普段よりティを低めにセットしているそうです。ティを低めにセットすればヘッドが下から入らないので、フックボールにならず、軌道修正ができるのだとか。この時はフルショットするのではなく、軽めに振るのがコツです。軌道とフェースの向きに注意し、ややダウンブローに当てるつもりで打つと、インサイドアウト軌道を修正できます。
■関連コラム: 【検証】ティーの高さで飛距離はどれくらい変わるの?
ウェッジ片手打ちでドライバーの飛距離&方向性アップ
国民体育大会個人8位、ドライバー平均飛距離270ヤードの服部 滋多(はっとり しげた)さんのドリル。
ウェッジの片手打ちで、ドライバーの飛距離と方向性をアップさせています。右手打ちする時は、体全体を使ってクラブを振るのがコツだそうです。常に体の正面でボールを捉えることを意識すると、安定した軌道で振れるようになります。
左手打ちする時は、打つ時の角度をイメージして、自然なフェースローテーションでボールをつかまえます。片手で打てるようになったら両手打ちに切り替え、バランスを調整すれば、ドライバーでもまっすぐ遠くまで飛ばせるようになるのだそうです。
ちなみにごるトク編集部でも片手打ち選手権を開催しています。ぜひチェックしてみてくださいね。
もっと知りたい!「曲げずに飛ばす」練習法
ここからは、「トップアマが実践するドリルで練習したい」という方のために、さらに詳しい練習方法を解説していきます。
1.シャドースイングの練習法
ゴルフクラブとボールを使わないシャドースイングは、その気になれば自宅でもできる練習法。時間を有効活用できます。だからこそ「なんとなく」にならないよう、しっかりと練習したいものです。
シャドースイングは「正しいスイングの仕方」を身につけるために行う練習です。このため練習中は、鏡を見て腕や体がどんなふうに動いているのかしっかりとチェックしましょう。併せてスマホで動画を撮影して、後から見返すのもおすすめです。
シャドースイングのお供に!スマホアクセサリー
動画を撮影する時は、ゴルフの練習用に販売されているスマホアクセサリーを使用すると、きれいに撮影できます。ゴルフ練習 スマホアクセサリー スイング確認 スマホスタンドは、クリップで取りつける形で使用するアイテムです。テーブルや床に置いたり、キャディバッグに取りつけたりと、屋外でも屋内でも使えるので、1つ持っておくと便利ですよ。
動画を撮影する場合も、鏡を使いましょう。シャドースイングでは、都度動作を止めて体の動きをチェックします。動画だと途中で動きをチェックすることができないので、鏡と併用するのがおすすめです。
シャドースイング時は膝の位置をチェック
具体的にチェックするポイントは膝の位置です。シャドースイングでの練習では、下半身の動きを意識することが飛距離アップのコツだとお伝えしました。ボールが飛ばない方は、トップに行くまでに右膝が外に逃げてしまっている可能性があります。右膝が外に逃げていると、パワーが足りず飛距離が伸びないので、膝が動いていないかをチェックしましょう。動いてしまっている方は、ゆっくりでいいので膝を動かさないようにバックスイングをしてみてください。
腕をトップの位置まで振り上げたら、そこでいったん動きを止めた後、ダウンスイングに移行します。ダウンスイングの時は右足から左足へと体重を移動して、左に踏み込むことを意識しましょう。
以上の動きを、鏡を見ながら繰り返すことで、飛距離が伸びる正しいスイングの仕方が身につきます。
シャドースイングの練習法に関しては、上原 彩子(うえはら あやこ)プロによる解説動画もありますので、併せて参考にしてください。
参考動画:【レッスン動画】シャドースイングは大切⁈ 自宅で出来る練習方法をやってみた
2.シャフト素振りの練習法
スイングスピードをアップさせるために行うシャフト素振り。シャフト素振りをする時にポイントになるのが、上半身と下半身の捻転差を大きくすることです。上半身と下半身の捻転差が大きいと、それだけシャフトを速く振れるようになります。飛距離アップや方向性アップにも繋がりますよ。
タバタゴルフ スティック
本物のシャフトではなく、スイング練習用のシャフトも販売されているので、そちらを使用するのもおすすめです。タバタゴルフ スティックは、ボディターンの習得に適したソフトタイプと、ヘッドスピードアップに適したハードタイプがあります。クラブに近い振り心地が魅力のスイング練習用シャフトです。
シャフト素振りのコツは?
上半身と下半身の捻転差を作るには、テーマバックからトップオブスイングにかけて、しっかりと左足を踏み込むようにイメージをします。そして左足を踏み込んだら、上半身はそのままに、一緒に左腰を回します。左腰が回りきった後、後を追うように上半身を回すと、捻転差が大きくなるので試してみてください。
大切なのは、左肩の位置を動かさずにキープすることと、インパクト時に左腰をできる限りねじること。特にインパクト時に左腰のねじりは、上半身との捻転差を大きくするための重要なポイントです。
以上の動きを、ヘッドなしのシャフト素振りで真似ることで、スイングスピードのアップに繋がります。ヘッドの重みがない分、速く振ることが難しいからこそ、上半身と下半身の捻転差を大きくするようなスイングの仕方が自然と身につきます。
3.ウェッジとドライバーを交互に振る練習法
フックの改善に効果的だというウェッジとドライバーを交互に振る練習法。まずは、出球の方向をチェックするところから始まります。52°のウェッジで100ヤード先を狙ってボールを打ち(※)、出球がどの方向に飛んで行ったかをしっかりと頭に入れてください。この時、出球が左に出てしまっていたら、クラブをドライバーに持ち替えます。
(※)紙面で紹介されていた方法です。実際は自分の得意な番手と距離で、出球の方向をチェックします
ボールが左に出てしまっている時は、トップの位置が低かったり、体が左に寄ってしまったりしている可能性があります。ボールが左に出る原因になっているスイングを解消するために、今度はドライバーを使って、わざとアウトサイドインに振るのです。敢えてスライスを打つことで、左に出てしまっていたボールが右に戻ります。これを繰り返すことで、左にも右にも出ない、ニュートラルなスイングができるようになります。
クラブを持ち替えてボールを打つのは、初心者におすすめされる練習法の1つ。ウェッジとドライバーではなく、ドライバーとアイアンを使う練習法もあります。まずは遠心力が大きなドライバーでボールを打ち、その後アイアンでフルスイング。違うクラブを使っていても、体の動きは統一するように意識することで、クラブごとに適切なヘッドスピードで打てるようになるそうです。
フックを改善できる手袋も
フックを改善するなら、フック&スライス防止手袋 真打を使って、フックしない打ち方の感覚を掴むのも良いでしょう。公式戦では使えないものの、練習時に使うことで、手首がしっかりと固定されて、理想のフォームを体で覚えられます。
4.ティを低くして軌道修正する練習法
前述の通りあおり打ちの時にティを低くするのは、ヘッドが下から入って、フックボールになるのを防ぐためです。高さは、ヘッドの上からほんの少しボールが出るくらいにセットしてください。この状態でボールを打つと、フックボールになりにくいです。
フックボールには低めのティがおすすめ
フックボールが出てしまうという方は、フックを防止しやすい低めのティを購入してみてください。どんな地面でも高さを低くすることができるので、クラブのヘッドが下から入りにくく、フックボールを軽減できます。ノンスライスティー 20本入なら、フックだけではなくスライスの防止にも役立ちます。練習にお役立てください。
川﨑さんは場合によって、地面に直接ボールを置いた“直ドラ”で打つこともあるのだとか。YouTubeにも、フックを改善するための練習法として、ティなしで練習する方法がおすすめされています。
参考動画:球筋が左に曲がる、チーピン、フック、修正方法とは?
フックボールが出る方は体が傾いている可能性があるので、ティを使わずにボールを打つことで、体の傾きを直すことができます。ティを使っていない場合、体が右に傾いているとボールを打てないので、きれいなスイングができているかがはっきりと分かります。ティを使わなくてもボールを打てるようになったら、軸のブレがなく、きれいなスイングができているということです。
ティを使わない直ドラは少々難易度が高いので、まずはティを低くしてボールを打ってみてください。それでもフックボールになるようであれば、今度は直ドラでボールを打つ練習法に移行することをおすすめします。ごるトクでもチーピンしづらい打ち方やドライバーをご紹介しています
片手打ちの練習法
服部さん以外には、女子プロゴルファーの菅沼 菜々(すがぬま なな)さんもおすすめしている練習法がウェッジでの片手打ちです。
片手打ちでは、まず左手1本で5球を目安に打ちます。この時、フェースをしっかりボールの芯に当てるようイメージします。左手が終わったら、同じように右手1本で5球ほど打ちます。左手から先に打つのは、右手の力を抜いて、ボールを左に出にくくするためです。
右利きの場合、右手打ちの時は手首から上げてしまいがちになります。お腹に力を入れて、肩から上げることを意識しましょう。テークバックで上げた右手首の角度はそのままに、インパクトまで移行するイメージで打つのがコツです。
手首の角度固定してくれるベルトも
手首の角度が変わってしまう方は、ライト LITE ヒットツルー DX G-267のような手首を固定するためのベルトを使ってみましょう。スライスやフックを防止するために使うグッズですが、片手打ちでも手首の角度を固定したまま、クラブを振りやすくなります。
トップアマ実践のドリルで飛距離&方向性アップを目指しましょう!
確かな実力を持つトップアマが実践しているというドリルは大変ためになりました。より詳しく知りたい方は、ぜひ2021年『GOLF TODAY 11月号』に目を通してみてください。
また、今回独自にリサーチした練習法は、飛距離や方向性で悩んでいる初心者ゴルファーの方にお役立ていただけたら幸いです。
よくある質問
Q.「GOLF TODAY」とは?
A.「ゴルフをこよなく愛するゴルファーが、ゴルフの楽しさを満喫できる雑誌」をコンセプトに、毎月5日に発売されている雑誌です。
Q.まっすぐ遠く飛ばすための練習法は何がある?
A.練習法の一つとして、ゴルフクラブを持たずに振る「シャドースイング」が挙げられます。練習の際は鏡を見たり、スマートフォンで撮影したりして、自分のスイングを確認することでスイングを見直せます。正しいスイングが身に付くと飛距離アップにもつながるでしょう。
Q.トップアマを参考にするメリットとは?
A.トップアマの質の高い練習法を参考にすることで、効率よくレベルアップを目指せることがメリットの一つです。