大会結果速報

5月8日最終日を迎えた2022年JLPGAツアーメジャー初戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」が終わりました。初日から大量リードを奪い、最終日2位に6打差を付けてスタートした山下美夢有（やました みゆう）選手に誰が追いつけるのかが焦点になりましたが、苦労をしながらも山下選手が逃げ切ってメジャー初優勝。通算2勝目に輝きました。

22位は6打差から3打差まで詰め寄った青木瀬令奈（あおき せれな）選手。3位タイに稲見萌寧（いなみ もね）選手と最終日6アンダーの猛追を見せた石川明日香（いしかわ あすか）選手が入りました。最終日2位タイから出て初優勝が期待された安田祐香（やすだ ゆか）選手は7位タイ、今期好調の西郷真央（さいごう まお）選手は予選落ちに終わっています。

出場選手のクラブセッティング

優勝は初日飛び出した山下美夢有選手がメジャー初制覇

出典：山下美夢有｜JLPGA

優勝は初日8アンダー64の大会コースレコードで飛び出した山下美夢有選手が、通算12アンダー、4日間首位を譲らない完全優勝でメジャー初制覇を挙げました。

山下美夢有選手使用ドライバー

世界基準のセッティング優勝予想スコアは11アンダー

出典：稲見萌寧｜JLPGA

最終日は11アンダー単独トップの山下選手、5アンダー2位タイの青木選手と安田選手が最終組でスタート。稲見選手は4アンダー4位で一組前から、石川選手はイーブンパー12位タイで4組前からのスタートでした。初日前日、茂木宏美コースセッティングディレクターより、「世界基準のセッティング、優勝スコアは11アンダー」との予想がありましたが、既にクリアしている山下選手の11アンダーまで誰が伸ばせるかが焦点になりました。

稲見萌寧選手のクラブセッティング

青木選手との一騎打ちへ

出典：青木瀬令奈｜JLPGA 　

前半は山下選手が1バーディ1ボギーと伸ばせないなか、青木選手が4バーディ、1ボギーで8アンダーとして3打差に迫ると、稲見選手も3バーディ、ノーボギーで7アンダーまで伸ばして4打差として後半戦へ。しかし稲見選手は10番をボギーとすると、15番でバーディを取るものの18番をボギーとして6アンダー止まり。青木選手が追いつけるのかに絞られました。

青木瀬令奈選手使用ドライバー

青木瀬令奈選手のクラブセッティング

差がつまらなかった後半戦

前半で3打差に迫られた山下選手は、11番をボギーとしてスキを見せるのですが、青木選手も11番をボギーとして差を詰めることができません。お互いに12番をバーディとして迎えた13番で青木選手が痛恨のボギー。15番をバーディとするも山下選手も入れ返して4打差のまま。青木選手は17番をバーディとして3打差まで詰めるもここまで。山下選手は上がり3ホールをきっちりパーでまとめ、逃げ切りました。

その他注目選手の結果

高久選手は予選落ちでしたが、永井選手と吉田選手は決勝に進み4日間戦いました。

永井 花奈（ながい かな）選手

出典：永井 花奈｜JLPGA

予選ラウンドは3オーバー31位タイと上位を狙える位置で決勝に進みました。しかし、3日目、4日目共ボギーが多くトータル16オーバー65位タイで競技を終えています。

永井花奈選手使用ドライバー

吉田 優利（よしだ ゆり）選手

出典：吉田優利｜JLPGA 　

予選ラウンドは4オーバー37位タイで決勝に進出。3日目3アンダーで回ってトータル1オーバー17位タイ、最終日は2アンダーでトータル1アンダー12位タイまで順位を上げました。決勝は2日間で5アンダー。予選ラウンドの出遅れが痛かったですね。

吉田優利選手使用ドライバー

吉田優利選手のクラブセッティング

髙久 みなみ（たかく みなみ）選手

出典：髙久みなみ｜JLPGA 　

初日75、2日目79のトータル10オーバー93位タイで予選落ちに終わりました。

ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ概要

1973年「ワールドレディスゴルフトーナメント」の名称で第1回大会が開催された大会です。会場は「東京よみうりカントリークラブ」優勝はJLPGA現顧問の樋口久子選手でした。以降名称変更を何度か繰り返し、2005年より「サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント」2008年より現行の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」に名称変更。JLPGAツアー4つ目のメジャーに昇格しました。2009年よりは会場を「茨城ゴルフ倶楽部」に変更して現在に至ります。

その他、ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの詳細は次のとおりです。

正式名称	ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ
開催コース	茨城ゴルフ倶楽部 西コース（6,680Yards Par72）
開催日	5月5日～5月8日
賞金総額	￥120,000,000
優勝賞金（獲得賞金）	￥24,000,000

2022年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの競技日程

2022年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップは2022年5月5日（木）～2022年5月8日（日）の4日間にわたって開催されます。

予選ラウンド

決勝ラウンド

2022年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップのテレビ放送の予定は？

2022年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップは、次のスケジュールでの放送が予定されています。

【地上波】日本テレビ系22局ネット

【地上波】日本テレビ系28局ネット

【CS放送】日テレジータス

【CS放送】日テレプラス

【インターネット配信】

2022年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの注目選手

永井 花奈（ながい かな）選手

出典：永井花奈｜JLPGA

1997年6月生まれ東京都出身。2016年のプロテストを受けて一発通過。それも1位通過のおまけ付きでした。2016年のQTを14位で通過してルーキーイヤーの2017年はほぼフル参戦の37試合に参戦します。

ルーキーイヤーで初優勝

その2017年シーズンは序盤こそ予選落ちが多かったものの、第7戦「KKT杯バンテリンレディスオープン」で6位タイに入ると、以降は安定したプレーで予選落ちもなくなり、トップ10に入る回数も多くなります。そしてシーズンも終盤に入り迎えた「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」。初日を3アンダー6位タイ、2日目4アンダートータル7アンダーで単独首位に立つと最終日は雨で中止。2日目の成績が最終成績になって、思わぬ初優勝となりました。

シード権は維持も平均ストロークが悪化

2017年は初優勝もあり、賞金ランキングは20位。シード権を獲得します。2018年は38試合の出場で賞金ランキング22位、2019年は37試合の出場で賞金ランキング36位と3年連続シード権を獲得しました。しかし、平均ストロークは目に見えて悪化。2018年の平均ストローク71.6364から2019年は72.2716と0.6以上悪くなりました。

QTランキング41位からシード復帰を目指す

2020-21年シーズンは50試合に出場して賞金ランキング70位、メルセデス・ランキング72位でシード権を喪失しました。2020-21年シーズンの平均ストロークは72.9769に後退しています。2022年シーズンはQTランキング41位の資格で参戦中。際どい順位ながらほとんどの試合に出場できていますが、先ずは平均ストロークを少なくして、シード復帰を目指します。

永井花奈選手 使用ドライバー

吉田 優利（よしだ ゆり）選手

出典：吉田優利｜JLPGA

2000年4月うまれ千葉県出身。2018年「日本女子アマチュアゴルフ選手権競技」で同学年の強豪、西村優菜、古江彩佳、安田祐香の3選手を抑えて優勝。同じ年の「日本ジュニアゴルフ選手権競技 女子15歳～17歳の部」でも優勝に輝いています。2019年のプロテストに12位タイで一発合格を果たし、QTは20位で通過と順調な滑り出しを見せました。

ルーキーイヤーで複数回優勝

QTランキング20位で臨んだ2020-21年シーズンは、前半こそ予選落ちが目立ったものの、2021年になると実力を発揮。7月に行われた「楽天スーパーレディース」では1打差の2位から出た最終日5連続バーディを含む6アンダーをだして逆転優勝に輝くと、9月には「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」でプレーオフを制して2勝目挙げる活躍を見せて、賞金ランキング22位、メルセデス・ランキング22位でルーキーイヤーながら複数優勝にシード権を獲得しました。

2022年も最終日4打差を追いつくなど爆発力は健在。複数優勝を狙います。 吉田 優利選手使用ドライバー

髙久 みなみ（たかく みなみ）選手

出典：髙久みなみ｜JLPGA

2000年12月うまれ福島県出身。2019年に受けたプロテストは最終まで進むも最終日には進めず不合格。2021年に実施された2020年度プロテストは、2次予選で不合格になり最終まで進めませんでした。それでも2021年度のプロテストには堂々の2位で合格を果たしました。

限られた試合で1stリランキング突破を目指す

2022年はQTランキング44位で参戦していますが、試合数が限られる中、出られる試合ではなんとか結果を残したいところ。先ずはメルセデスポイントを獲得して、1stリランキング突破を目指します。

2022年ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの出場資格

メジャー競技の出場資格は通常の試合と違って、大会ごとに独自の規定を設けています。「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」はワールドの名称のとおり、世界に向けて門戸を開いているのが特徴です。

出場選手のクラブセッティング

西村優菜選手

西郷真央選手

稲見萌寧選手

吉田優利選手

主な海外ツアーからの出場資格

・出場カテゴリ1番は世界ランキングへの門戸開放。前年度世界ランキング50位の者に出場資格が与えられます。
・同じく前年度USLPGAポイントランキング5位までの者。
・前年度ヨーロッパツアー（LET）ポイントランキング2位までの者。
・前年度韓国ツアー（KLPGA）ポイントランキング首位の者。
・前年度全米女子アマチュアゴルフ選手権優勝者。
・前年度韓国女子アマチュアゴルフ選手権優勝者。
渋野日向子選手が優勝した2019年大会は、当時世界ランキング19位イングランドのジョージア・ホール選手や46位韓国のオ・ジヒョン選手が出場しました。

開催コースは【茨城県】茨城ゴルフ倶楽部

出典：茨城ゴルフ倶楽部

1962年開場の林間コース。東コース18ホール、西18ホールの計36ホールで営業中です。2013 日本オープンゴルフ選手権、2004 日本シニアオープンゴルフ選手権などプロのトーナメントも数多く開催されてきました。2009年からは、東西コースどちらかを使ってワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの開催コースになっています。

東コース特徴

7336ヤードと、とにかく長いコース。ミドル10ホール中400ヤード超えが7ホールもあります。ティーショットで飛ばしても、簡単には2オンしないためアプローチの精度が求められます。大技小技を駆使して挑戦しがいのあるコース。

西コース特徴

池が点在するフラットで箱庭のように美しいコース。池超えのホールも多く、自分なりの攻略ルートを見つけて攻める楽しみがあります。また、簡単には2オンを許さない長いロングホールは力量によってイメージが変化する、深みのあるコースです。

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チケット

会場での当日券販売はありません。

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