更新情報

7月7日～10日の日程で開催された2022年JLPGAツアー第19戦「ニッポンハムレディスクラシック」。最終日2位に3打差の単独首位、ここまでスキらしいスキを見せなかった西村優菜（にしむら ゆな）選手が、後半追いつかれる展開から、連続バーディで突き放して逃げ切り、今季2回目通算6回目の優勝に輝きました。 1度は追いついて最後まで好勝負を展開した野澤真央（のざわ まお）選手が1打差の2位。3位には韓国のペ・ソンウ選手が入っています。

連続ボギーで追いつかれた西村優菜選手が連続バーディで突き放して今季2勝目

最終日最終組は、ここまで危なげのないゴルフで16アンダー2位に3打差をつけて単独首位の西村優菜、初優勝を狙う13アンダー2位タイの野澤真央、2018年以来の3勝目を狙う13アンダー2位タイの福田真未（ふくだ まみ）の3選手。ペ・ソンウ選手は、12アンダー4位タイで1組前からのスタートでした。

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3打差のまま後半戦に突入

前半、西村選手は1バーディで17アンダー、野澤選手は3バーディ2ボギーで14アンダー、3打差のまま後半へ突入します。福田選手は前半だけで3ボギーの10アンダーとして、優勝争いからは後退しました。1組前を行くペ・ソンウ選手も2バーディで14アンダーとして後半へ望みを繋ぎますが、2つ伸ばすのがやっとで3位に終わりました。

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並ばれた後半の連続ボギー

後半優勝争いは最終組の2人に絞られます。それぞれが1打ずつ伸ばして迎えた12番ミドルホールで西村選手がボギー。ここをバーディとした野澤選手に1打差まで詰め寄られると、続く13番でも西村選手がボギーを叩いてついに並ばれてしまいます。

相手のミスを逃さず決着

14番でそれぞれがバーディを奪い迎えた15番は、フェアウェイからグリーンにかけて右側が全て池のミドルホール。ここで野澤選手の2打目が池に入り、痛恨のダブルボギーを叩くと、西村選手がロングパットを決めてバーディ。ミスを逃さず3打差に広げ決着を付けました。野澤選手も16番、17番をバーディとして1打差まで詰め寄るもここまで。初優勝は持ち越しになりました。

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USツアーより一時帰国の古江彩佳選手は26位タイ

USツアーの空き週を利用して参戦した古江彩佳選手は4アンダー26位タイ、USメジャー挑戦で久々の参戦となった西郷真央選手は、6アンダー19位タイとまずまずの成績でした。次戦は西村優菜選手共々USメジャー第4戦「アムンディ エビアン選手権」に出場予定です。

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その他注目選手の結果

鶴岡果恋選手は体調不良で欠場になり、穴井詩選手と堀奈津佳選手は予選落ちに終わりました。鶴岡、堀両選手はリランキング対象者のため影響が出ています。

穴井 詩（あない らら）選手

初日3オーバーから2日目盛り返せず4オーバー86位タイで予選落ちでした。

鶴岡 果恋（つるおか かれん）選手

体調不良でスタート前に欠場しました。リランキングは42位から44位に後退しています。3日間大会への出場が微妙な位置ですね。

堀 奈津佳（ほり なつか）選手

初日3オーバー、2日目1オーバー、トータル4オーバーで予選落ちに終わりました。リランキングは67位から69位に後退しています。

ニッポンハムレディスクラシック概要

2016年第1回大会が新規トーナメントとして北海道を舞台に開催された大会です。当初の会場は北斗市の「アンビックス函館倶楽部上磯ゴルフコース」で行われ、優勝は葭葉ルミ（よしば るみ）選手。当時高校生だった小祝さくら選手が65を出して首位発進として話題になりました。

2019年より会場を苫小牧市の「桂ゴルフ倶楽部」に移して現在に至ります。2021年のコース設定6,763ヤードはJLPGAツアー史上最長として話題になりました。

2022年ニッポンハムレディスクラシックの競技日程

2022年ニッポンハムレディスクラシックは2022年7月7日（木）～2022年7月10日（日）の4日間にわたって開催されます。

予選ラウンド

決勝ラウンド

2022年ニッポンハムレディスクラシックのテレビ放送の予定は？

2022年ニッポンハムレディスクラシックは、次のスケジュールでの放送が予定されています。

【地上波】テレビ東京6局ネット

【BS放送】BSテレ東

【CS放送】ゴルフネットワーク

【インターネット配信】GOLFTV・DAZN

2022年ニッポンハムレディスクラシックの注目選手

穴井 詩（あない らら）選手

1987年11月生まれ愛知県出身。アメリカのNova Southeastern University中退という変わった経歴の持ち主です。2008年のプロテストを受験してプロゴルファーの道に進みました。

2012年シーズン賞金ランキング46位で初シード権を獲得すると、以降2020-21年シーズンまで連続9季シード選手の地位を守ってきました。初優勝は2016年の「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」。この年、2年連続賞金女王に輝くイ・ボミ選手や賞金ランク2位の申ジエ選手、売出中の鈴木愛選手を抑えての初優勝でした。以降2021年までに3回の優勝に輝いています。

特徴は何と言ってもドライバーの飛距離。JLPGAでドライビングディスタンスの計測が始まった2017年の3位以降、2018年2位、2019年1位と順位を上げて、2020-21年3位になったものの2022年は6月26日「アース・モンダミンカップ」終了時点で259.53ヤードを記録して堂々の1位です。得意の飛距離で先ずは4勝目を狙いたいところ。

鶴岡 果恋（つるおか かれん）選手

1999年8月生まれ神奈川県出身。黄金世代とシルバー世代に挟まれた、いわゆる狭間世代です。2018年のプロテストに14位タイで一発合格。しかし、その年のQTではサードステージに進出できず211位と敗退したため、2019年シーズンはステップ・アップ・ツアーが主戦場でした。

2019年のQTは、ファイナルまで進んで42位で通過。2020-21年シーズンは40試合に出場できました。予選落ちも多かったものの、トップテンにも4回入りまずまずの成績。残り2試合「伊藤園レディスゴルフトーナメント」と「大王製紙エリエールレディスオープン」を残して、メルセデス・ランキングは54位。シード権獲得のチャンスは十分な位置から、どちらも予選落ちに終わり55位で終戦。シード権は手に入りませんでしたが、2022年シーズン前期出場権は手に入れました。

2022年シーズンは、第17戦「アース・モンダミンカップ」終了時点で全試合に出場、メルセデス・ランキング84位とシード権には厳しい順位。それでも、この大会で決まるリランキングは41位と、後半戦も殆どの試合で出場可能圏内につけています。少しでも良い順でリランキングを通過したいですね。

鶴岡果恋選手の使用ドライバー

ステルス ドライバー

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堀 奈津佳（ほり なつか）選手

1992年7月生まれ徳島県出身。2011年のプロテスを一発合格。QTランキング68位で参戦した2012年シーズンは、ステップ・アップ・ツアー初戦「エディオンカップ」でいきなりプロ初優勝を飾ると、第6戦「ルートインカップ 阿蘇グランヴィリオレディース」で2勝目を挙げてルーキーイヤーから大活躍を見せました。

翌2013年にはQTランキング35位でレギュラーツアーに参戦、大活躍を見せます。先ずは第4戦「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でレギュラーツアー初優勝を飾ると、第17戦「アース・モンダミンカップ」では当時4日間大会新記録となる21アンダーを出して2位に8打差をつけるぶっちぎりの優勝で度肝を抜きました（2021年終了時ではテレサ・ルー選手の'16 大王製紙エリエールレディスにおける24アンダー）。

大いに将来が期待されましたが、2013年の賞金ランキング10位をピークに2014年は44位から2015年は98位に後退、シード権を失います。以降平均ストロークは78台まで下がり苦労をしてきましたが、2022年シーズンはここまで平均ストローク74まで戻り、予選通過も果たしています。復活へ向けてのきっかけにしたいですね。堀琴音選手のお姉さんです。

大会終了後1stリランキングを実施

本大会「ニッポンハムレディスクラシック」終了後リランキングが実施されて、次戦7月21日開幕の「大東建託・いい部屋ネットレディス」～9月23日開幕の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」までの優先出場順位が変更になります。

変更対象者は2020-21年シーズンシード権を取れなかった、賞金ランキング又はメルセデス・ランキング51位～55位の5名とステップ・アップ・ツアー賞金ランキング2位までの2名に加え、QTランキングリスト掲載者全員。ここまで獲得したメルセデスポイント順にランクが振られ優先順位が決定します。

出場選手のクラブセッティング

堀琴音選手

西郷真央選手

小祝さくら選手

開催コースは【北海道】桂ゴルフ倶楽部

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1993年開場。北海道の広大な自然を利用した18ホールの林間コース。札幌から約60分、新千歳空港から約15分とアクセスも至便です。午前と午後の2部制スループレーで、キャディさん付きの徒歩プレーが基本です。2010年～13年は「ニトリレディスゴルフトーナメント」を開催。2019年から「ニッポンハムレディスクラシック」を開催中です。

変化に富んだアウトホール

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27ホールも作れる広さに18ホールを造成しただけあって、ゆったりとしたレイアウトです。大きくドッグレッグする2番ミドルホールやドライクリークがフェアウェイを分断する3番ロングホール、右サイドが全て池で初心者にはちょっと厳しいショートホールなど変化に富んだホールで楽しめます。

正確なショットが要求されるインホール

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5つのバンカーでティショットや2打目の狙い所が限定される10番ロングホール。ドライクリークを含むペナルティエリアがプレッシャーになる12番ドッグレッグのミドルホール。フェアウェイ右側はすべて池の15番ミドルホールはティショットの狙い目は左サイドにある2つのバンカーの間など、正確なショットを要求されます。18番フェアウェイ右サイドにそびえる桂の木は倶楽部の名称にもなった御神木です。

チケット

高校生以下・65歳以上の方も有料です。事前にチケットをご購入ください。

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