ゴルフを始めたいな、と思っている人の中には、ゴルフのレッスンスクールに通うべきか、自己流で練習するべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。初心者でなくても、レッスンに通うか自己流かでやるか、というのはゴルファー達の中でよく議論されることだと思います。筆者の周りにも、きちんと毎週レッスンに通っている人もいれば、何十年も自己流でやっている、という人もいます。ではレッスンで教えてもらうのと、自己流で練習するのとでは、どんな違いがあるのでしょうか。それぞれメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

レッスンスクールに通う場合

メリット

レッスンスクールに通うメリットはなんと言っても、ゴルフの基本をしっかり教えてもらえるということでしょう。グリップの握り方や、アドレスの取り方、クラブの振り方など、基本となることをレッスンではしっかり教えてもらうことができます。どんなスポーツも、基本が間違ったまま練習しても、なかなか上手くならないですよね。例えばグリップの握り方が少し間違っているだけで、スライスボールが出やすくなったり、アドレスが間違えているだけでトップしやすくなったりと、基本が間違えているとミスが出やすくなったりなかなかボールがまっすぐ飛ばなかったりして苦労することになります。
しかしレッスンスクールに通えば、基本をしっかり教えてくれるので、「基本が間違えていてゴルフが上手くならない」というリスクを避けることができます。

また、レッスンスクールに通うと、自分のフォームのどこが良くないか、というのを客観的に見てもらい、アドバイスしてもらうことができます。ゴルフのスイングは、構えた後実際にクラブを振ってボールを打つまで、せいぜい2秒か3秒の世界です。
そんな短時間で色んなことを意識するのは難しいですよね。自分ではできていると思っていても、実は身体が開いてしまっていたり、スイング軌道が良くなかったりする、というのはよくあることです。でも自分ではどこが間違っていたのか、よく分からないことは多いです。
特に初心者であれば、教えてもらったことがどこまでできているのか、自分ではなかなか分からないものです。しかしレッスンスクールであれば、どこが良くないのか客観的に見てもらえるので、的確なアドバイスをもらうことができ、上達まで回り道することなく、早く上手くなることができます。

さらに、ゴルフではドライバーやアイアンだけでなく、ウェッジやパターなど、使うクラブの種類も多いです。テニスや野球であれば、ラケット、バットなどボールを打つ道具は1つですが、ゴルフでは様々なシーンでゴルフクラブを使い分ける必要があります。
それらのゴルフクラブは、少しずつ意識することが違ったり、アドレスの取り方が違ったりするので、そういった細かいこともレッスンスクールでは教えてもらうことができます。

レッスンの中には、実際にコースにでて教えてもらうことができるものもありますが、そういったレッスンだと練習場では分からない、ライが悪い時の打ち方や、バンカーショットのコツなども教えてもらうことができます。

デメリット

では対して、レッスンスクールに通うデメリットにはどんなことがあるでしょうか。デメリットとしては、まずレッスンスクールのコーチとの相性が合わない可能性がある、という事が挙げられます。

例えば、趣味の範囲でマイペースにゴルフをやりたい、と思っている方と、熱心に指導してできるだけスコアを最短で縮めてほしいと思っているコーチでは、相性がよくないですよね。スパルタ気味に指導されたら、なんとなくゴルフが楽しくなくなり、ゴルフ自体が嫌になってしまうかもしれません。また、レッスンスクールによっては、コーチが何人もいて、自分の予約したい日時によってコーチが変わってしまうという場合もあります。

毎回同じコーチに見てもらえれば、自分のスイングの癖や、前回どんなことを注意されたか、など通して見てもらうことができますが、レッスンの度に毎回コーチが変わってしまうと、注意されるポイントが変わったりして混乱してしまうというデメリットもあります。実際、筆者の友人の女性ゴルファーは、週に1度レッスンに通っていましたが、行けるタイミングによってコーチが変わることがあり、前回言われたことと違うことを言われたり、コーチによって言う事が全然違って、混乱してスイングがぐちゃぐちゃになってしまった、という友人もいました。

あとは、ゴルフレッスンに通うデメリットとして、お金がかかる、ということも挙げられます。レッスンスクールの費用はピンキリですが、定期的に通おうと思うと、それなりのお金がかかります。ゴルフを始めるにあたって、実際にラウンドしようと思うと、ゴルフクラブ、ゴルフウェア、ゴルフシューズなどを揃える必要もあり、レッスンにもお金がかかるとなるとハードルが高い、と感じてしまう人もいるかもしれません。

自己流で練習する場合

メリット

自己流で練習するメリットとしては、自分のペースで、自分の好きなように練習できるということが挙げられます。ゴルフレッスンに通おうと思うと、レッスンを予約して決まった時間に通わなければならなかったり、全部コーチの指導通りにしなければならなかったり、窮屈に感じる人もいるかもしれません。ゴルフ雑誌や動画などを見て、「もっとこうしたらいいのではないか」「こうやったらどうだろう」と自分で考えて試行錯誤するのも楽しみの1つですよね。自分なりに「こうしてみたい」という思いがあったとしても、コーチの考えと合わなかったら、反対されて実践できないかもしれません。自分で色々考えて試しながら楽しみたい、という人にとっては、自己流で練習するほうが楽しくゴルフを続けられるかもしれません。

また、レッスン費用がかからない、というメリットもあります。ゴルフは他のスポーツと比べるとどうしてもお金がかかりやすいので、費用を抑えつつゴルフをやりたい、という人にとっては、自己流で練習するほうがメリットが多いでしょう。

デメリット

ではゴルフを自己流で練習するデメリットには何があるでしょうか。大きなデメリットとしては、基礎が身につかなかったり、間違ったフォームで覚えてしまったり、変な癖がついてしまう、という事が挙げられます。フォームが間違っているが故に、身体を痛めてしまったり、将来的に伸び悩んだ時に1からフォームを直さなければならなくなる可能性もあります。

ゴルフ場でも、ちょっと変わったフォームだな、と思う人を見かけることがありますが、そういう人でも80台のスコアで回る人はたくさんいます。楽しくゴルフができればいいから、スコアはそこそこで気にしない、というのであれば、レッスンの必要性をあまり感じないかもしれませんが、身体を傷めたり怪我をするリスクはどうしてもあるので、それはデメリットになるでしょう。

まとめ

レッスンスクールに通うか、独学で練習するか、どちらにもメリットデメリットがあり、必ずどちらがいい、ということはありません。マイペースに楽しみながらゴルフをしたい人にとっては、自己流で練習するほうが合っているかもしれませんし、きちんと基礎から指導してもらって早く上手くなりたい、という人にとってはレッスンスクールに通うほうが合っているかもしれません。

また、レッスンにも、きちんと定期的に通うものから、練習場で1回だけ教えてもらうようなものまで色々あります。初心者の時だけレッスンで2～3回教えてもらって、あとは自己流で練習する、というような方法もあるでしょう。
人によってどちらが合っているか変わってきますが、メリットとデメリットを見比べて、しっかり検討してみましょう。

よくある質問

Q.レッスンに行くメリット・デメリットってなに？

A.メリットはゴルフの基礎をしっかりと学べる事です。グリップの握り方やクラブの振り方など基礎を身に付ける事ができ、直接指導してもらえることで、自分だけでは気が付けなかった癖にも気が付くことができます。 デメリットとしては、費用がかかる点やコーチとの相性が合わない可能性などがあげられます。

Q.自己流で練習するメリット・デメリットってなに？

A.自分のペースで練習できるのがメリットです。レッスンだとカリキュラムに沿って練習するのに対し、自己流の場合は自分の苦手なところだけを練習する事が可能です。またレッスンと違い費用がかからない点もメリットです。 デメリットとしては、間違ったフォームやグリップの握り方をしていることに気づかず、正しいフォームを身に着けるまで遠回りになってしまうケースが考えられます。

Q.レッスンってどこで受けられるの？

A.ゴルフ専用のレッスンスクールで受けることが可能です。スクール以外にも打ちっぱなし場でレッスンを受ける事ができたり、オンラインでレッスンを受けられるサービスもあります。