8月12日～14日までの日程で開催された、2022年JLPGAツアー第23戦「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。最終日は最後まで2打差に7人がひしめく大混戦になりました。そんななか、昨年プロテストに合格したばかり、岩井ツインズの妹である岩井千怜（いわい ちさと）選手が1打差で逃げ切りに成功。最後まで目が離せなかった大会のハイライトをレポートします。

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「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」大会結果

接戦の優勝争いが繰り広げられ、最後まで目を離せなかった「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。岩井ツインズの妹である岩井千怜（いわい ちさと）選手が、同期の先頭を切ってレギュラーツアー初優勝を手にしています。

1打差の2位には、岡山絵里（おかやま えり）、植竹希望（うえたけ のぞみ）、勝みなみ（かつ みなみ）、吉田優利（よしだ ゆうり）、堀琴音（ほり ことね）、吉本ひかる（よしもと ひかる）の6選手が入りました。岩井ツインズの姉である岩井明愛（いわい あきえ）選手も決勝に残って、53位タイの成績でした。

優勝は岩井千怜選手！

出典：JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

前半の足踏みから後半抜け出して逃げ切りで初栄冠となりました。

優勝した岩井千怜選手の使用ドライバー

ヨネックス EZONE GT 450 ドライバー

最終組は岩井千怜、吉本ひかる、堀琴音の組み合わせ

出典： 堀琴音｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

カットラインが2アンダーとハイレベルな最終日。首位は10アンダーで並んだ岩井千怜選手と吉本ひかる選手の初優勝を狙う2人。そこに全英帰りの堀琴音選手が9アンダーで加わり最終組。

もう一人の9アンダー吉田優利選手は、1組前からのスタートでした。

全英帰りの堀琴音選手のクラブセッティング

最終組の3人と吉田選手を中心に展開

出典：吉田優利－今季初Vへメリハリをつけて｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

1組前を行く吉田選手が、スタートホールの1番と2番を連続バーディで11アンダーまで伸ばして首位に立つと、最終組の堀選手も1番、2番で連続バーディ。

首位スタートの吉本選手も2番をバーディ、岩井選手は3番、4番をバーディとして再逆転をするなど、優勝争いは最終組の3人と吉田選手を中心に展開します。

優勝争を繰り広げた吉田優利選手のクラブセッティング

吉田優利選手の使用ドライバー

ブリヂストン B1（9.5°）

前半は吉本選手がリードでサンデーバックナインへ

出典：吉本ひかる　大会唯一のボギーで惜敗｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

前半は吉本選手が3バーディ1ボギーの12アンダーで首位に立って終了。岩井選手が2バーディ1ボギーの11アンダー、堀選手も3バーディ1ボギーの11アンダー、吉田選手は2バーディ1ボギーの10アンダーでサンデーバックナインに臨みました。

岩井選手が2打差で最終18番へ

出典：岩井千怜ツインズ初のツアーV『私でも勝てた』｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

バックナインに入ると吉本選手のスコアが止まります。その間に岩井選手が10番、11番で連続バーディの後、13番でもバーディとして14アンダー。

堀選手は何度かバーディチャンスを迎えるも、14番の1バーディのみで12アンダー止まり。吉田選手も13番、16番のバーディのみで12アンダーでホールアウト。2打差リードで最終ホールを迎えた岩井選手がボギーとしながらも1打差で初優勝に輝きました。

岩井選手の今季はQTランキング90位からのスタートで、リランキングを33位で通過。そのときのメルセデス・ランキングは73位。この優勝で26位まで上昇しています。

その他注目選手の結果

カットラインは2アンダーとハイレベル。脇元華、高木萌衣、青山加織の3選手とも予選落ちに終わりました。

脇元 華（わきもと はな）選手

出典：脇元華｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

初日1アンダー54位タイから2日目はスコアを落としてトータル2オーバー84位タイでした。結果メルセデス・ランキングは75位から76位へ1ランク下がっています。

高木 萌衣（たかぎ めい）選手

出典：最新情報－ユピテル・静岡新聞SBSレディースー明日へひとこと｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

初日1アンダー54位タイから2日目は1オーバー73。トータルイーブンパーの65位タイに終わりました。メルセデス・ランキングは88位から91位へ3ランクダウンです。

青山 加織（あおやま かおり）選手

出典：青山加織｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

初日1オーバー、2日目イーブンパーのトータル1オーバーで73位タイに終わりました。

メルセデス・ランキングは117位で移動はありません。

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント概要

1987年「軽井沢７２東急女子オープン」の名称で第1回大会が開催されたトーナメントです。優勝は永久シードの大迫たつ子（おおさこ たつこ）選手、優勝スコアは3日間トータルイーブンパーでした。

1992年より「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」に名称変更。2022年大会が第31回大会となります。

その他、NEC軽井沢72ゴルフトーナメントの詳細は次のとおりです。

正式名称	NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
開催コース	軽井沢72ゴルフ北コース
開催日	8月12日～8月14日
賞金総額	¥80,000,000
優勝賞金（獲得賞金）	¥14,400,000

2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントの競技日程

2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは2022年8月12日（金）～2022年8月14日（日）の3日間にわたって開催されます。

予選ラウンド

決勝ラウンド

2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントのテレビ放送の予定は？

2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントは、次のスケジュールでの放送が予定されています。

【地上波】フジテレビ系列28局ネット

【BS放送】BSフジ

【CS放送】フジテレビONE

【CS放送】ゴルフネットワーク

【インターネット配信】

2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントの注目選手

脇元 華（わきもと はな）選手

出典：脇元華｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

台湾ツアーで優勝の実績

1997年10月生まれ宮崎県出身。2018年のプロテストに3回目の受験で8位通過を果たしました。プロテストに合格前の2018年5月、台湾ツアー「SAMPOレディースオープン」に出場して初優勝を果たしています。

プロ初年でステップ・アップ・ツアー2位

日本ではプロテスト合格後の2018年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でデビューを果たしましたが、残念ながら予選落ちに終わりました。2018年はレギュラー3試合に出て、最高順位は29位タイでしたが、4試合に出場したステップ・アップ・ツアーではトップテンが3試合。特に「日台交流うどん県レディースゴルフトーナメント」では、当時売出中の河本結（かわもと ゆい）選手と3位以下に4打差をつける優勝争いを演じ、2位になりましたが、ポテンシャルの高さを感じさせました。

1年で失ったシード権

2018年のQTは23位で通過。2019年シーズンは34試合に出場して、賞金ランキング47位に入り、シード権を獲得します。しかし、飛躍が期待された2020-21年シーズンは、44試合に出場するも予選落ちが約半数の20試合と多く、賞金ランキングは75位、メルセデス・ランキング80位で、シード落ちに終わりました。

見えてきたシード入りの可能性

QTランキング79位で参戦した2022年シーズンは、前半8試合の出場でリランキングは42位で通過。後半戦ほぼ出場ができる位置から巻き返しを図りたいところです。リランキング時86位だったメルセデス・ランキングも後半2試合経過して74位まで上昇。シード入りの可能性も見えてきました。

高木 萌衣（たかぎ めい）選手

出典：何とか踏ん張った！決勝ラウンドも楽しみです。 2022年 アース・モンダミンカップ 2日目 高木萌衣 フォトギャラリー｜GDO

プロテストは2位タイで一発合格

1996年12月生まれ大阪府出身。2015年のプロテストに2位タイで一発合格。2015年のQTは26位で通過して2016年シーズンの出場権獲得と、プロとしてのスタートは順風満帆と思われました。

ステップ・アップ・ツアーでは年間2勝

しかし、2016年シーズンは初戦で予選落ちを喫すると、1試合挟んで4連続予選落ち。その後も予選落ちが多く、33試合の出場で26試合に予選落ちと精彩を欠き、賞金ランキング103位でシーズンを終わりました。その後、レギュラーツアーでは成績を残せていませんが、2018年シーズンにはステップ・アップ・ツアーで2勝を挙げる活躍も見せています。

噛み合えば好スコア後半に期待

2022年シーズンにはQTランキング29位で参戦、前半は18試合の出場で予選落ちが11回、リランキング51位で、後半戦に臨んでいます。後半戦も2戦終わってどちらも予選落ちに終わっていますが、前半戦の高額賞金大会「アース・モンダミンカップ」では、初日5アンダー67で5位タイの滑り出しと、一つ噛み合えば好スコアに繋がるところも見せています。後半なんとか盛り返したいところですね。

青山 加織（あおやま かおり）選手

出典：青山加織｜JLPGA｜日本女子プロゴルフ協会

プロ初年賞金女王と優勝争い

1985年7月生まれ熊本県出身。2007年のプロテストに合格をしたベテラン選手です。2007年にはレギュラーツアー12試合に出場してトップテンが2回、「ニチレイＰＧＭレディス」では、前年度賞金女王の大山志保（おおやま しほ）選手と優勝争いの末1打差で敗れて2位に入っています。

ステップ・アップ・ツアー通算4勝

プロ初優勝は同じ2007年のステップ・アップ・ツアー「ＳＡＮＫＹＯレディースカップ」でした。この年は「ANA PRINCESS CUP」 りませんでも優勝を飾り、ステップ・アップ・ツアー年間2勝を達成しました。レギュラーツアーでの優勝はあが、ステップ・アップ・ツアーでは2008年「デオデオカップ」と2015年「うどん県レディース 金陵杯」も勝利、都合4回の優勝があります。

通算4季シード選手として活躍

2009年には33試合の出場で賞金ランキング35位に入り初のシード権を獲得。2010年から連続3季シード選手として参戦、2012年に一度失いますが、2013年に返り咲きを果たしています。2014年と都合4季シード選手として活躍しましたが、2014年シーズンに賞金ランキング89位になった後、シード復帰はかなっていません。

後半戦の出場試合に期待

2022年シーズンはQTランキング71位から、前半戦1試合の出場で27pt獲得してリランキング63位にアップ。限定的ながら数試合の出場は見込めそうです。

開催コースは【長野県】軽井沢72ゴルフ北コース

6コース108ホールの広大なゴルフ場

避暑地・別荘地として名高い軽井沢の美しい自然の中に広がる、軽井沢72ゴルフ。36ホールの東ホールと西ホール、18ホールの南コースと北コース。それぞれに特徴のある、東西南北、合わせて6コース108ホールよりなる広大な丘陵コースです。

ハイグレードな北コース

トーナメントが開催される北コースは、軽井沢72ゴルフの中でも一番ハイグレードなコースとしての位置づけ。広いフェアウェイで思い切りドライバーを振り回せるホールや、池やバンカーが絡んで、戦略性を求められるホールなどバラエティに富んだ18ホールです。

アウトコース

池絡みのホールが多いアウトコース。フェアウェイに張り出す池や、グリーン側まで続く池には注意が必要、正確なショットを要求されます。3番はバックティだと213ヤードの長いショートホール。グリーン左サイドはせり出した池と、ガードバンカーに注意。右側から攻めるのが鉄則です。

インコース

ドッグレッグや長いミドルホールがあって面白いインコース。上がり2ホールはグリーン手前に池があるショートホールとミドルホールです。どれだけ池のプレッシャーに負けないかが、最後をうまくまとめるポイント。終わりよければ全てよしですね。

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チケット

前売りチケットのみの販売で当日券の販売はありません。

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小祝さくら選手

堀琴音選手

吉田優利選手

よくある質問

Q.「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の優勝賞金は？

A.2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントの賞金は1440万円です。

Q.「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」の競技日程は？

A.2022年8月12日～8月14日の3日間開催されます。

Q.「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」のごるトクの注目選手は？

A.脇元 華（わきもと はな）選手、高木 萌衣（たかぎ めい）選手、青山 加織（あおやま かおり）選手です。 各選手の詳しい紹介は2022年NEC軽井沢72ゴルフトーナメントの注目選手をご確認ください。