3.トップの位置は、左肩が顎につくまで

クラブを振り上げる時、どこに、どこまで振り上げていいのか悩む人も多いのではないでしょうか。筆者も、ゴルフ歴が長くなってきた今でこそ大きく振っていますが、初心者の頃は「ここ…？あれ、ここかな…？」と位置が定まらずしっくりこないまま打ったりしていました。

トップの位置は、高い方がいい、低い方が良く飛ぶ、など色々な理論がありますが、初心者の頃は、左肩が顎につくくらい、とよく言われていました。クラブを構えて、左肘を曲げないように振り上げていき、腰を45度、さらに肩を45度捻ると、ちょうど下半身に対して肩が90度回ります。
これ以上だと回しすぎで軸がぶれやすくなり、これ以下だと足りなくてしっかり振れず、飛距離が出にくいので、最初はちょうど90度くらいを目安にするといい、とのことでした。もちろん年齢や体の柔らかさなどによってスイングをコンパクトにしたり大きくしたりなどあると思いますが、まずは「左肩が顎につくくらい」を目安にするのもおすすめです。

4.ボールを当てにいかない

クラブを振り下ろしてくる時、どうしてもボールに当てたい！という思いが強くなりやすいですよね。特にゴルフ初心者の頃は、当たったり当たらなかったり、空振りもしやすいので、「当てたい」という思いが強くなりやすいです。

しかし、ゴルフ初心者の頃に「当てる」ことばかり覚えてしまうと、確かに空振りは減るけど、その後飛距離が出せずに苦労する、と言われました。当てに行こうとすると、どうしてもクラブをしっかり振ることができず、ヘッドスピードは落ちてしまいます。腕を曲げてしまったり、当てることに精一杯になり、フォローがきちんとできずにクラブを引っ張ってひっかけることもあるでしょう。
しかし一度当てに行くことを覚えると、後でしっかり振ろうとしてもなかなかできない、どうしても当たらないのがこわくて思いっきり振れなくなるので、当てに行くのはよくない、と言われました。

実際、筆者の友人（女性）はゴルフスクールで、まず当てるためのレッスンを受けたそうで、その後も飛距離が出せず、ドライバーは飛んでも140yくらいです。もちろん、最初の頃に全然当たらないと、ゴルフ自体が楽しくなくなってしまうので、「当たって楽しい！」という感覚を覚えることも大切なのかもしれません。
ただ、長い目で見ると後で苦労することになりやすいので、最初は楽しくないかもしれませんが、振り上げたのと同じ軌道で振り下ろす、ということを意識してクラブを振るといいかと思います。

5.顔を上げないように

自分の打った球がどこに飛んで行ったか、気にならない人はいませんよね。しかし球を目で追いかけようとすると、どうしても顔が早く上がってしまい、それにつられて体も開きやすくなってしまいます。身体が開きやすくなると、ヘッドが開いた状態でボールを打ってしまうので、スライスボールが出やすくなります。
ゴルフ初心者の頃はよく、自分が打った球がどこに行ったか分からないくらい、頭を残すようにしろ、と言われました。自分の打ったボールが見えている時は、顔が早く上がっている証拠だと。

よく、クラブを振り上げた時は左肩が顎について、ボールを打った後は右肩が顎につくまで顔を残す、着ている服の左肩と右肩の両方にファンデーションがつくのがいい、と指摘されていました。もちろん、右肩にファンデーションがつくくらい顔が残せることは、今でも少ないです。特にコースに出ると、どうしてもボールがどうなったか気になってしまうので、意識していても顔は早く上がりがちです。

しかし今でも、右肩にファンデーションがつくように意識して打てた時は、しっかり顔が残せていて、いい球が出やすいです。身体が開きやすい、スライスボールが出やすい、という方は、頭をしっかり残すことを意識するといいかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。
初心者の頃は、あれもこれも意識しなければならず、「0.何秒かの間にそんなにたくさんのこと意識できない！」と困惑してしまいますよね。筆者もよく、教えてもらっている立場でありながら、「そんなに全部意識できません！」と逆ギレしていました（笑）。しかし、できないながらに何度もやっていると、だんだんと自然にできるようになっていきました。

ゴルフのスイングは、人によってどのスイングが最適か、変わってくると思います。トップの位置は1つとっても、高いほうがいいという人と、低いほうがいいという人がいるでしょう。いろんな理論があるので、どれが一番いいとは言えないですが、まずは基本的なこと、きちんと構えて、振り上げる、振り上げた軌道を戻ってくるようにしっかりクラブを振る、ということを意識できれば、上達してしっかりと打てるようになると思います。