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【6/7更新】2022年リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022の優勝選手とハイライトをチェック【国内女子ゴルフJLPGAツアー】
更新情報
6月5日最終日を迎えた2022年JLPGAツアー第14戦「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022」。最終日を単独首位でスタートした、昨年度賞金女王稲見萌寧(いなみ もね)選手の今期初優勝なるかに注目が集まりました。前半順調なプレーから後半はボギーが先行、大きなピンチにも遭遇しましたが、なんとかしのぎながら逃げ切りで今期初優勝を飾りました。
2位には後半追い上げを見せたベテランの藤田さいき(ふじた さいき)選手と、ルーキーの岩井千怜(いわい ちさと)選手が入り、優勝争いを展開した菅沼菜々(すがぬま なな)選手は4位タイに終わりました。
昨年度賞金女王稲見萌寧(いなみ もね)選手が逃げきって優勝
出典:稲見萌寧|JLPGA
最終日最終組は、6アンダーで単独首位の稲見萌寧、2日目5アンダーを出して4アンダー2位タイに躍り出た岩井千怜、同じく4アンダー2位タイで今期初優勝が欲しい黄金世代の勝みなみ(かつ みなみ)の3選手の組み合わせ。2アンダー6位タイの藤田さいき選手は1組前から、1アンダー9位タイの菅沼菜々選手は3組前からのスタートになりました。
優勝へ導いた稲見萌寧選手のクラブセッティングは?
稲見萌寧選手使用ドライバー
前半は首位を独走
最終組の前半は、稲見選手が2バーディを奪い8アンダーまで伸ばして悠々と首位を独走。勝選手は前半で2つ落として早々と優勝争いから脱落。1アンダー12位タイで競技を終えました。もう一人の岩井選手は3つ落として1アンダーまで後退。優勝争いから脱落したと思われましたが、後半に入って驚異の追い上げを見せます。
驚異の5連続バーディ
出典:岩井千怜|JLPGA
その後半サンデーバックナイン。稲見選手は10番をボギーとして12番で取り返すも伸ばせない展開。その間に1アンダー9位タイから出た菅沼選手が、前半を4バーディで乗り切ると11番をボギーとしながらも12番、13番でバーディを連取。6アンダーまでスコアを伸ばして首位を伺います。前半失速した岩井選手は10番をボギーとした後、11番から驚異の5連続バーディで優勝が狙える位置までカムバック。
岩井千怜使用ドライバー
ピンチを凌いだバンカーショット
稲見選手に16番ショートホールで大ピンチが訪れます。1打目が深いガードバンカーに入ってそれも目玉。ダブルボギーまである難しいショットを強いられましたが、絶妙のバンカーショットを見せてパーセーブ。菅沼選手は17番でグリーン奥のクリークに入れてダブルボギーを叩き4アンダーで終戦。5連続バーディの岩井選手は、上がり3ホールでしっかりパーをセーブして5アンダー2位タイで競技を終えました。結局1度も首位を譲らなかった稲見選手が17番をボギーとしながらも7アンダーで優勝を飾りました。
4位タイの菅沼菜々選手使用ドライバー
その他注目選手の結果
田辺ひかり選手と宮田成華選手は予選落ち、蛭田みな美選手は決勝に進出しました。
田辺 ひかり(たなべ ひかり)選手
出典:田辺ひかり|JLPGA
初日、2日目とも4オーバー76、トータル8オーバー82位タイで予選落ちでした。
蛭田 みな美(ひるた みなみ)選手
出典:蛭田みな美|JLPGA
初日、2日目72のイーブンパー13位タイから最終日は前半1アンダーで上位進出の期待がかかりましたが、後半だけで5ボギーを叩き、トータル4オーバー34位タイで終わりました。
宮田 成華(みやた なるは)選手
出典:宮田成華|JLPGA
田辺選手と初日、2日目とも全く同じ76、76の82位タイでした。
岩井千怜選手5連続バーディ2位タイがもたらしたもの
最終日最終組で回って前半の失速から、後半5バーディで2位タイまで盛り返した岩井選手。手に入れた成果も大きかったようです。
リランキングポイント53位から25位に
岩井千怜選手はご存知、岩井ツインズの妹さん。2022年シーズンにはQTランキング90位の資格で参戦中です。したがってレギュラーツアーへの参戦は主催者推薦に限られ、試合数を増やすにはリランキングで上位に食い込むしかありません。ここまでは28.2ポイントでQTリランキング対象者中53位。今回2位タイの105ポイントで、133.2ポイントまで跳ね上がり、53位から25位にランクアップしました。
宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメントへの出場権獲得
今期最初のリランキング基準競技は5試合後の「ニッポンハムレディスクラシック」。できるだけ多くポイントを稼ぎたいところ、主催者推薦での出場は8試合が上限です。しかし、ここで2位タイに入ったことで、3位タイ以内に与えられる次戦への出場権を手に入れて、リランキングの上位通過も見えてきました。ちなみにお姉さんの岩井明愛(いわい あきえ)選手はリランキングポイント18位につけています。
リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022概要
1999年「ヨネックスレディスオープン」の名称で第1回大会が開催されたトーナメントです。「ヨネックスレディスオープンゴルフトーナメント」の名称を経て、2002年から2021年までの20年間「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」として親しまれてきました。開催自治体長岡市が共催の地域密着型トーナメントです。
2022年大会はスイスの腕時計ブランド「リシャール・ミル」を特別協賛に迎えて、「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント」の名称で開催されます。
その他、リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022の詳細は次のとおりです。
正式名称 | リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022 |
---|---|
開催コース | ヨネックスカントリークラブ(6,475Yards Par72) |
開催日 | 6月3日~6月5日 |
賞金総額 | ¥90,000,000 |
優勝賞金(獲得賞金) | ¥16,200,000 |
2022年リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022の競技日程
2022年リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022は2022年6月3日(金)~2022年6月5日(日)の3日間にわたって開催されます。初日の6月3日は7:30分開始の予定です。
予選ラウンド
2022年6月4日(土)予選ラウンド(第2日)
決勝ラウンド
2022年リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022のテレビ放送の予定は?
2022年リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022は、次のスケジュールでの放送が予定されています。
【地上波】BSN新潟放送
6月5日(日) 16:00~16:54(録画)
【BS放送】BSテレビ東京
6月5日(日) 12:00~15:00(LIVE)
【インターネット配信】
2022年リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022の注目選手
田辺 ひかり(たなべ ひかり)選手
出典:田辺ひかり|JLPGA
1997年4月生まれ広島県出身。2016年にプロテスト受験資格ができた世代です。そのプロテストに7位タイで一発合格。その年のレギュラーツアー1試合とステップ・アップ・ツアー6試合は予選落ちがありませんでした。
ステップの好成績で翌年以降に期待
2016年のQTはファイナルまで進むも上位進出はならず100位で通過。2017年シーズンはステップ・アップ・ツアーが主戦場でした。2017年、2018年のQTも上位進出はならず、2018年、2019年もレギュラーツアーへの出場は限られます。それでも、2019年は、5試合に出場したレギュラーツアーは全て予選落ちに終わりましたが、18試合に出場したステップ・アップ・ツアーでは、予選落ちは一度だけ。トップテンにも8回入る好成績で翌年以降に期待を持たせました。
日本女子プロゴルフ選手権で2位タイ
その2019年のQTは46位で通過。常時出場には微妙な位置でしたが、2020年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」では2位タイに入る大健闘。2021年「第34回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」でも3位に入り、2020-21年シーズンの1stリランキングを5位で乗り切り早々とシード権を確定させました。2020-21年シーズンは46試合に出場、賞金ランキングは42位でした。2022年はシード選手として参戦中ですが予選落ちが多く苦戦中。早めに2期連続のシードを確定させたいところです。
蛭田 みな美(ひるた みなみ)選手
出典:蛭田みな美|JLPGA
1997年7月生まれ福島県出身。2016年のプロテスを18位タイで一発合格を果たして2016年のQTを23位で通過。順調な滑り出しを見せました。
圏内から届かなかったシード権
ルーキーイヤーの2017年シーズンは予選落ちも多いなか、第14戦の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で2位タイに入る大健闘で賞金ランキングも45位に浮上。シード権獲得も現実味を帯びてきました。しかし、残り20試合で14試合に予選落ちと大ブレーキ。結局2017年シーズンは賞金ランキング70位でシード権獲得はなりませんでした。この年はQTにも失敗して2018年はレギュラーツアー13試合の出場に終わります。
近そうで遠いシード権
2018年はステップ・アップ・ツアーでプロ初優勝を飾り、QTを18位で通過。2019年もシーズンを通してレギュラーツアーを戦いましたが賞金ランキングは58位。2020-21年シーズンも46試合に出場して賞金ランキング58位、メルセデス・ランキングも58位とあと少しシード権には届いていません。2022年はQTランキング45位と微妙な位置で参戦中。ここまでの12大会中8試合には出場できていますが、半数が予選落ちと苦しいところ。なんとか1stリランキングに向けて立ち直りのきっかけにしたいものです。
蛭田みな美選手の使用ドライバー宮田 成華(みやた なるは)選手
出典:宮田成華|JLPGA
1997年11月生まれ東京都出身。2016年のプロテストは最終に進むも不合格に終わり、2017年シーズンより単年登録でツアー参戦。4年目の2019年プロテストに18位タイで合格しました。
厚かったレギュラーツアーの壁
2017年はレギュラーツアー2試合に出てどちらも予選落ちに終わりましたが、2018年はQTランキング31でレギュラーツアー29試合に出場。予選落ちが20回で賞金ランキング107位と通用しませんでした。2019年はQTランキング63位で18試合に出場して予選落ちが10回賞金ランキングは106位でした。
痛かった最終2試合の予選落ち
プロテストに合格した年の2019年QTは185位と惨敗。レギュラーツアー参戦は絶望的な順位でした。しかし2020年に開催された「第51回デサントレディース東海クラシック」「スタンレーレディスゴルフトーナメント」で連続して5位タイと健闘。わずか9試合の出場ながら、1stリランキングを31位で通過して後半戦の出場権を掴みます。そして終盤「TOTO ジャパンクラシック」終了時点で賞金ランキングは55位。残り2試合でシード権入りが期待されましたが、2試合共予選落ちに終わり56位でシーズンを終えました。
55位なら2022年シーズンの前半戦出場権獲得、56位はQTファイナル出場とその差は大きく、2022年シーズンはQTランキング82位で参戦中です。
<あわせて読みたいQTの徹底解説>出場選手のクラブセッティング
稲見萌寧選手
開催コースは【新潟県】ヨネックスカントリークラブ
1996年開場の林間コース。スポーツを通じて世界に挑戦するヨネックスが、「自然」「調和」「挑戦」を合言葉に、ゴルフを心から愛する人々に最高のプレーグラウンドを提供するために作られたゴルフ場です。
コースの特徴
自然の地形をできるだけ利用して設計された、戦略性の高いチャンピオンコース。アウトは比較的距離が長く、美しい景観の林間コースながら、グリーンに特徴のあるショートホールや難易度の高いミドルホールがあり、気が抜けません。インはティーイングエリアからフェアウェイに池が広がるミドルホールや30mの打ち下ろしのミドルホール、バンカーが効いたロングホールなど、池やバンカーのトラップが配置された戦略性の高いコース。
TEL:0258-75-3000
アクセス:
<車>
【東京方面から】北陸自動車道「長岡北スマートIC(ETC車専用)」より25分(約20㎞)
【新潟方面から】北陸自動車道「中之島見附IC」より20分(約18㎞)
【富山方面から】北陸自動車道「西山IC」より25分(約24㎞)
<電車>
上越新幹線 「長岡駅」下車 長岡駅からタクシーで40分
チケット詳細
前売り券のみの販売です。6月3日(金)3,000円(税込)
6月4日(土)4,000円(税込)
6月5日(日)4,000円(税込)
【電子チケット販売サイト】
https://golf-ticket.jp/golfticket/2022/rmyonexl/ticket/index.php