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【3/7更新】2022年ダイキンオーキッドレディスの優勝選手や注目選手をチェック
2022年シーズン開幕戦ダイキンオーキッドレディスが3月6日終了しました。今年1年を占うシーズン初戦の最終日は強い風の中で行われ、優勝したのはプロ2シーズン目の西郷真央選手です。2位に黄アルム選手、3位に西村優菜選手が入り、昨シーズン賞金女王の稲見萌寧選手は10位タイでした。
西郷選手の優勝までの戦いを振り返ると共に、注目選手の結果についてもレポートします。
更新情報
西郷真央選手が最終日5打差を逆転する鮮やかな優勝
出典:GDO
風速5m前後の風の中での最終日フロントナインは、10アンダー首位タイでスタートした渡邉彩香選手と黄アルム選手が一進一退スコアを伸ばせない中、3打差の7アンダーでスタートした西村優菜選手が追いつき、最終組の3人が10アンダーで並ぶ展開で勝負はバックナインへ。
しかし黄選手は10番ミドルホールで痛恨のダブルボギーを叩き脱落。前半勢いに乗ってスコアを伸ばした西村選手は、12番ミドルホールでボギーを喫すると流れが変わり15番でもボギーを打ってしまいます。
その間にスコアを伸ばしたのが、首位と5打差の5アンダーで最終組の2組前でプレーした西郷選手でした。前半3アンダーで8アンダーまでスコアを伸ばすと、12番でボギーを打つものの13番でバウンスバック。16番200ヤード超のショートホール、17番ミドルホールとバーディを重ね、トータル10アンダーまで伸ばして後続を待ちます。
最終組では15番まで渡邉選手が10アンダーを維持。勝負は上がり3ホールに持ち越されました。18番は2オン可能なロングホール。飛距離にアドバンテージを持つ渡邉選手が有利かと思われましたが、16番をボギーにして迎えた17番はドライバーを引っ掛けて痛恨の池ポチャ。このホールをダブルボギーとして4位タイまで後退、西郷選手の優勝が決まりました。
最終日67とスコアを伸ばして逆転優勝に輝いた西郷選手ですが、全てが順調だったわけではありません。2オンを狙った最終18番ロングホールでは、左に出たボールが直接にはピンを狙えない顎の深いバンカーへ。グリーンを狙わずラフへ打ち出したボールをアプローチでピンソバに寄せてパーで凌いでいます。
昨シーズンできそうでできなかった初優勝を手に入れて、これからの活躍が楽しみですね。
その他注目選手の結果
植竹希望選手
出典:GDO
初日74、2日目73の計147、3オーバー59位タイで1打足りずに予選落ちでした。初日の34パットを取り返せなかったですね。次戦に期待です。
金澤志奈選手
出典:GDO
開幕戦としてはまずまずの13位タイで¥1,860,000獲得しました。最終日スコアを落としたのは残念でしたが、3日目の3アンダー69は見事でした。徐々に調子を上げれば今期も期待できそうです。
佐藤心結選手
出典:GDO
初日4アンダー2位タイのスタートで期待させてくれましたが、プロのフィールドはそんなに甘くはなかったですね。それでも4アンダーを2日出しての13位タイはまずまずの成績。ポテンシャルの高さを感じさせてくれました。
入国制限保障制度適用中のイボミ選手と黄アルム選手は明暗が分かれる
入国制限保障制度適用中のイボミ選手は予選落ち、黄アルム選手は2位と明暗が分かれました。黄選手はメルセデスポイント4日間競技2位の180ポイントを獲得して、昨シーズンポイント322.23ポイントとの合計が502.23となりました。
シード復帰に必要な、昨シーズンメルセデス・ランキング50位の宮里美香選手591.01ポイントまで90ポイント弱に迫っています。
ダイキンオーキッドレディス概要
ダイキンオーキッドレディスは、JLPGAのツアー制度が施行された1988年、日本女子プロゴルフトーナメント開幕戦として琉球ゴルフ倶楽部を会場にスタートしました。以降、沖縄と共に歩み続ける大会として本戦予選を兼ねたアマチュアゴルフ大会や、大会ポスターのデザイン公募など地域に根ざしたトーナメントを目指しています。
アマチュアゴルフ大会からは、上原彩子選手、宮里藍選手、諸見里しのぶ選手などがプロゴルファーとして飛び立ちました。2022年もアマチュア出場者5名中4名がアマチュアゴルフ大会で出場資格を手に入れています。
2020年の第33回大会こそコロナ禍により中止になりましたが、2021年より再開、2022年は第35回大会として人数限定ながら有観客での開催を予定しています。
その他、2022年ダイキンオーキッドレディスの詳細は次のとおりです。
正式名称 | 第35回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント |
---|---|
開催コース | 琉球ゴルフ倶楽部 (6,590Yards Par72) |
開催日 | 2022年3月3日~2022年3月6日 |
賞金総額 | ¥120,000,000 |
優勝賞金 | ¥21,6000,000 |
2022年ダイキンオーキッドレディスの競技日程
2022年ダイキンオーキッドレディスは2022年3月3日(木)~2022年3月6日(日)の4日間にわたって開催されます。初日の3月3日は8:30分開始の予定です。
予選ラウンド
3月4日(金) 8:30~
決勝ラウンド
3月6日(日)8:00~
2022年ダイキンオーキッドレディスのテレビ放送の予定は?
2022年ダイキンオーキッドレディスは、次のスケジュールでの放送が予定されています。
【地上波】
3月4日(金)24:15~25:15(RBC)
3月5日(土)15:00~15:54(TBS・MBS・RBC)
3月6日(日)15:30~16:54(TBS系列全国ネット)
【BS放送】BSTBS
3月5日(土)19:00~20:00
3月6日(日)17:30~18:54
【CS放送】CSTBSチャンネル2
3月5日(土)9:20~12:15(延長あり)
3月6日(日)7:30~10:15(延長あり)
2022年ダイキンオーキッドレディスの注目選手
植竹 希望(うえたけ のぞみ)選手
出典:日本女子プロゴルフ協会
1998年7月29日生まれ、東京都出身の黄金世代です。昨シーズンは賞金ランキング33位で初シードを獲得しました。2017年のプロテストを5位で一発合格。黄金世代ということもあり直ぐの活躍を期待されたのですが、QTで上位に入れず2018年、2019年はステップ・アップ・ツアーが主戦場でした。
2020-21年シーズンは、QTランク48位から1stリランキングで24位に躍進して以降の出場権を獲得。2021年9月には、ゴルフ5レディス、日本女子プロゴルフ選手権、住友生命Vitalityレディス 東海クラシックの3試合で3位タイ、4位、2位タイの成績を収め初優勝も近いと思わせました。
和製ベン・ホーガンとも言われる、美しいスイングが特徴です。特に、コンパクトながらも深い捻転とダウンスイングでのタメは一見の価値あり。2022年の初優勝は勿論、複数回優勝の期待がかかります。
植竹 希望使用ドライバー
YAMAHA 2022 RMX VD DRIVER
金澤 志奈(かなざわ しな)選手
出典:日本女子プロゴルフ協会
1995年7月29生まれ、茨城県出身です。2014年に大学に進学して関東女子学生ゴルフ選手権2連覇の後、2016年には日本女子学生選手権を制覇しています。プロテスト合格は2017年。大学を中退してプロゴルファーの道を選びました。
2017年のQTを28位で通過して2018年シーズンは32試合に出場しますが、予選落ちも多く賞金ランキング57位止まり。QT52位からのスタートとなった2019年シーズンは1stリランキングで13位に浮上して31試合に出場。シード権には届きませんでしたが、賞金ランキング51位で2020-21年シーズンの前期出場権を掴みました。
2020-21年シーズンは1stリランキングを14位で乗り切り47試合に出場。賞金ランキング24位でシード権を獲得しました。スタッツを見ても平均的な数字が並ぶ総合力で勝負するタイプ。どれかがツボにはまれば優勝の可能性大です。
金澤 志奈使用ドライバー
ホンマゴルフ ツアーワールド TR20 460
佐藤 心結(さとう みゆ)選手
出典:THE ANSWER
2003年7月21日生まれ神奈川県出身。2022年3月卒業予定の高校3年生です。2019年からのプロテスト受験年令引き下げによって、高校3年在学中にプロテストに合格、高校卒業と同時にプロとして試合に出ることができるようになりました。
佐藤選手は2021年のプロテストを一発合格して、QTも11位で通過。レギュラーツアーでの前半戦の出場権を手に入れています。アマチュアで出場した2021年10月のスタンレーレディスでは、優勝した渋野日向子選手を含む4人のプレーオフに進出。最後は力尽きましたが、ほぼ互角の戦いを繰り広げました。
身長は161cmとそれほど大きくはありませんが、250ヤードの飛距離を誇るドライバーショットが魅力です。スタンレーレディスでも、平均ディスタンス260ヤードで並み居るプロを押さえて堂々の1位でした。プロ初戦でどんなゴルフを見せてくれるのか楽しみです。
佐藤 心結使用ドライバー
ブリヂストン ツアーBXドライバー
2022年シーズンの出場有資格者を再確認
2022年JLPGAトーナメントの出場者数は、開催時期によって3日間競技が108名又は120名、4日間競技が108名又は144名と上限が決まっています。その人数に対して協会選考選手の人数と主催者推薦選手の人数が決まり、主催者推薦選手は協会選考選手の20%までです。
2022年ダイキンオーキッドレディスでは、主催者推薦18名、協会選考選手90名の計108名が出場します。
協会選考選手は2022年JLPGAツアー出場有資格者のカテゴリー上位から順番に埋まっていきます。
1カテゴリー最上位のシード選手は前年度賞金ランキング50位までと、メルセデス・ランキング50位までに入った52名。このうち、古江彩佳選手、笹生優花選手、渋野日向子選手は海外ツアー専念を表明しており実質は49名です。なお、来年度からのシード選手はメルセデス・ランキングのみで決まります。
2産休制度を利用して復帰した大西葵選手もシード選手として扱われます。ここにはアンソンジュ選手もいますが、現在は産休中です。
3JLPGAツアーで30勝以上した永久シード選手が6名います。樋口久子・大迫たつ子・涂阿玉・岡本綾子・森口祐子・不動裕理の名手たち。
2022年ダイキンオーキッドレディスには不動選手が出場予定です。
4コロナによる入国制限に対する特別保障制度適用者として、黄アルム選手に4試合、イボミ選手に5試合の出場権が開幕より連続で与えられます。この保障試合で獲得したポイントと昨期獲得しているポイントの合計が、昨期メルセデス・ランキング50位相当になればシード権が与えられます。
QTを受けていないイボミ選手は正念場ですが、黄アルム選手はQTランキング6位のため、その後も前半戦の試合には出場可能です。
5前年度賞金ランキングとメルセデス・ランキング51~55位の選手はリランキングまでの前半戦に出場できます。どちらかで50位以内に入った選手も多く、2022年度は、ささきしょうこ・淺井咲希・林菜乃子・河本結・鶴岡果恋の5選手でした。
6前年度ステップ・アップ・ツアーの賞金ランキング1位と2位にもリランキングまでの出場権があります。2022年度該当者はリハナ選手と小野祐夢選手でした。
7直近の大会上位3位までの3名。1試合限りの出場権です。
8QTランキング上位者から順に、協会選考選手枠が埋まるまで割り振られます。ここまでの人数は永久シードと特別保障制度を除いて57名。したがってQTランキング1位の出場優先順位は全体で58位になります。
出場総数108名の大会だと協会選考選手90名。QTランキング33位までしか出場できません。これが出場総数120名だと協会選考選手が100名に増えてQTランキング43位の選手まで出場権が与えられます。
実際には、カテゴリー上位の選手も毎試合出場するわけではなく、もう少しQTランキング下位の選手まで出場権が下りてきます。2022年ダイキンオーキッドレディスでは2月15日時点でQTランキング38位の吉本ひかる選手までが出場予定選手に入りました。3月3日の開幕までに欠員が出た場合QTランキング39位佐久間綾女選手、40位工藤優海選手の順に出場権が下りてきます。
開催コースは【沖縄県】琉球ゴルフ倶楽部
出典:GoGoリゾート
昭和52年会場の丘陵コース。那覇空港から車で約35分、沖縄の自然を感じながらプレーを満喫できる27ホールのチャンピオンコースです。フェアウェイが広々と広がり開放的なコースや戦略性の高いコース、眼下に海が広がる美しいコースなど緊張感と開放感のバランスの取れたプレーが楽しめます。
ネット予約は行っておらず電話のみの受付になります。ラウンドは18ホールスループレーで全組キャディーさんが付いています。
アクセス:【車】那覇空港自動車道/南風原北ICから7㎞
問い合わせTEL:098-948-2460
チケット
前売り券は 4日間各日1,500円(税込み)で販売されています。曜日毎の枚数把握の為、4 枚セット売りはありません。各日程とも先着順、指定枚数に達し次第終了となります。
RBCチケット(ネット予約→ ファミリーマート発券)
チケットぴあ(ネット予約→ セブンイレブン発券)
ファミリーマート( Fami ポート)
ローソンチケット(ネット予約→ ローソン発券)
ローソン店頭( Loppi)Lコード:84423
・当日券 入場数に余裕のある場合のみ会場入口当日券売り場で販売
木・金2,000円(税込み)土・日3,000円(税込み)
よくある質問
Q.「2022年ダイキンオーキッドレディス」の優勝選手と優勝賞金は?
A.優勝は西郷真央選手です。優勝賞金は「ダイキンオーキッドレディス概要」にて記載しています。
Q.「2022年ダイキンオーキッドレディス」の競技日程は?
A.2022年3月3日(木)から6日(日)の4日間で開催されます。開始時刻は「2022年ダイキンオーキッドレディスの競技日程」をご覧ください。
Q.ごるトクの注目選手の結果は?
A.・植竹希望選手→予選落ち
・金澤志奈選手→13位タイ
・佐藤心結選手→13位タイ
という結果でした。スコアは「その他注目選手の結果」にまとめています。