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【パター選びのキホン】押さえるべき6つのポイント
スコアアップの鍵を握るクラブ、パター。しかし多様なモデルが販売されていることから、選び方に迷ってしまう方も多いですよね。そこで今回はパター選びのポイントを解説します。自分に合った使いやすいパターでスコアアップを目指しましょう!!
パター選びのエッセンスはコレだ!
参考にしたのは雑誌『GOLF TODAY』の2021年11月号。紙面に掲載されている「パター選びの基礎講座&パターカタログ」(p.118~)によれば、パターを選ぶ時は以下の6つがポイントになるそうです。今回は以下6点にくわえ、ごるトク編集部がリサーチしたパター選びのポイントもお伝えしていきます。
②重心角
③ヘッド形状
④長さ
⑤グリップ
⑥インサート
パター選びのポイントをくわしく解説!
①オフセット
オフセットとは、シャフトのラインとフェースのラインの差を指します。シャフトのラインとフェースのラインが直線に近いほど「オフセットが小さい」と表現します。一方、シャフトのラインとフェースのラインとの距離が離れているほど、「オフセットが大きい」と表現します。
パターは、オフセットが小さいほど思い通りにコントロールでき、フェースの開閉がしやすくなります。フェースを開閉させてボールを打つ方や、左足寄りにボールを置く方は、オフセットが小さいパターが向いています。
一方、ストレートに打ちたい方や両足の真ん中にボールを置きたい方にはオフセットが大きなパターがおすすめです。
オフセットが大きいパター | ストレートに打ちたい方や、両足の真ん中にボールを置きたい方にオススメ |
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オフセットが小さいパター | フェースを開閉してボールを打つ方や、左足寄りにボールを置く方にオススメ |
②重心角
ヘッドのスイートスポットがシャフトの直線上に近ければ重心角が小さく、離れていれば重心角が大きくなります。
重心角が小さいパターは直線的な軌道でボールを転がしたい方に向いています。ストローク中のヘッドの動きが抑えられるためです。一方、重心角が大きいパターはインサイドアウトの軌道でボールを転がしたい方に向いています。これはフェースの開閉がしやすいためです。重心角は打ち方に合わせて選びましょう。
重心角が小さいパター | 直線的な軌道でボールを転がしたい方にオススメ |
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重心角が大きいパター | インサイドアウトの軌道でボールを転がしたい方にオススメ |
③ヘッド形状
パターはヘッド形状によって、大きく4種類に分けられます。こちらはパター選びの中でも特に重要な部分なので、次の項目で別途解説します。
ヘッド形状をチェックするならもう1点、幅もチェックするようにしましょう。後述するピンタイプのようにヘッドの幅が狭いと、スイートエリアは狭くなりますが距離感が合わせやすくなります。マレットタイプのように幅が広いと、スイートエリアは広いものの距離感を合わせるのは難しくなります。同じ種類のパターでもヘッドの幅によって違いがあるので、自分の得意や苦手に合わせて選びましょう。
ヘッドの幅が狭いパター | 距離感を合わせたい方にオススメ |
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ヘッドの幅が広いパター | スイートエリアが広いパターを使いたい方にオススメ |
④長さ
シャフトの長さは33~35インチが一般的です。身長や手の長さによって、打ちやすい長さが変わります。ボールに対してパターを構えた時、ボールの位置がちょうど目の真下に来る長さのシャフトがもっとも良いと言われています。33~35インチの中でも、34インチを使うゴルファーが多いので、まずは34インチから試してみることをおすすめします。
シャフトの長さが長いパター | 背が高い方や、アドレスの前傾姿勢が深い方にオススメ |
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シャフトの長さが短いパター | 背が低い方や、アドレスの前傾姿勢が浅い方にオススメ |
⑤グリップ
グリップは太さをチェックして選びます。太いグリップは、直進性に優れることから直線的にボールを打ち出したい方に向いています。また手首を使いすぎずにストロークできるので、方向性を合わせたい方や自然にストロークしたい方にもおすすめです。
距離感や方向性のコントロールがしやすいのは細いグリップです。感覚重視でボールに与える力を調整したい方におすすめします。
グリップが太いパター | 直線的にボールを打ちだしたい方、方向性を合わせたい方、自然にストロークしたい方にオススメ |
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グリップが細いパター | 距離感や方向性をコントロールしやすいパターを使いたい方や、感覚重視でボールに与える力を調整したい方にオススメ |
⑥インサート
インサートとは、フェース面に埋め込まれている金属や樹脂などを指します。インサートの有無は、打感や打音に関わります。最初はインサートなしのパターを試して、その後は希望に合わせてインサートありのパターに変更します。例えば、より転がりやすいパターが良ければインサートなし、もしくは硬い素材のインサートが向いています。反対に、転がりを抑えたい場合は柔らかい素材のインサートがおすすめです。
自分にぴったりの形は?パターのヘッド形状を選ぼう
「パターの選び方のポイントは6つ」で取り上げたパターのヘッド形状は、
・L字タイプ
・T字タイプ
・マレットタイプ
の4種類に分けられます。それぞれメリットやデメリットが違うので、自分に合ったタイプのパターを使用してください。
ここからはパターの種類ごとに、メリット、デメリット、おすすめのゴルファー、オススメ商品を解説します。
ピンタイプ
ヘッドが小さく、直線的に作られています。もっとも代表的な形で、プロゴルファーも愛用している方が多いです。比較的軽量なものが多く、ヘッド前後に重量があるのが特徴です。
ピンタイプのパターは、ヘッドが長くボールを捉えやすいので、初心者でも扱いやすいです。パターが苦手という方は、ピンタイプを使用してみることをおすすめします。多少のミスならばカバーもできますので、安定性に優れています。手で転がすような感覚で使えることから、距離感を合わせやすいのも魅力。距離感を出せないという方にもおすすめです。
メリット | ・ボールに対して直角に構えやすい ・フェースの開閉をコントロールしやすい ・距離感を合わせやすい ・打点のミスに強い |
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デメリット | ・方向性を合わせるのが難しいい ・慣れないうちは打ち出しが左右へブレてしまいやすい |
こんな人におすすめ | ・パターが苦手な方 ・初心者の方 |
PING パターANSER2
プロゴルファーの渋野 日向子(しぶの ひなこ)選手や鈴木 愛(すずき あい)選手が愛用しているパターです。直線が多いヘッドデザインであることから、ターゲットに構えやすくボールをコントロールしやすいのが特徴です。渋野 日向子選手のクラブについては、下のコラムで詳しく取り上げています。ぜひチェックしてみてくださいね。
ブランド名 | PING |
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クラブ名 | PING パターANSER2 |
発売年 | 2021年 |
タイプ | ピンタイプ |
長さ | 34インチ |
ODYSSEY ホワイト ホット OG #1
プロが愛する打感と転がりを追求したパターです。ソールにアジャスタブル・ソールウェイトを採用。ストロークする時のフィーリングを調整できます。ホワイト ホット OG シリーズの中でも#1hは、シンプルに構えることができる感覚を重視した商品です。
ブランド名 | オデッセイ |
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クラブ名 | ホワイト ホット OG #1 |
発売年 | 2020年 |
タイプ | ピンタイプ |
長さ | 33インチ/34インチ |
マレットタイプ
シャフトの先に大型のヘッドがついています。シャフトの向いている方向が分かりやすいのが特徴です。また多くの商品は、シャフト軸線と芯が重なっています。
マレットタイプのパターは、直線的に動かすことでボールを転がします。このため、ヘッドをストレートに動かしたい方に向いています。またヘッドに重量があることから、ヘッドの重さを利用して距離感を出すように打つ方にも向いています。
メリット | ・芯を外しても距離が落ちにくい ・直進性に優れる ・方向性を合わせやすい |
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デメリット | ・微妙な感覚が伝わりにくい ・フェースを開閉しづらい |
こんな人におすすめ | ・ヘッドをストレートに動かしたい方 ・ヘッドの重さを利用して距離感を出すように打つ方 |
Scotty Cameron ファストバック1.5
最適なウェイト分散と高い慣性モーメント(MOI)を実現しているパターです。トッププレーヤーから支持されているスコッティキャメロンパターの性能に、トライソールデザインを採用することで、アドレス時の座りや構えやすさ、適切なセットアップを備えるパターとなりました。
ブランド名 | タイトリスト |
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クラブ名 | スコッティキャメロン ファストバック1.5 |
発売年 | 2020年 |
タイプ | マレットタイプ |
長さ | 33インチ/34インチ/35インチ |
PING SIGMA 2 HALF PIPE
ツアーで高い人気を誇る日本限定モデルのパターです。ホワイトラインがアラインメント効果を高めているので、まっすぐなテークバックを可能にしています。操作性に優れているモデルです。
ブランド名 | PING |
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クラブ名 | PING SIGMA 2 HALF PIPE |
発売年 | 2019年 |
タイプ | マレットタイプ |
長さ | 34インチ |
L字タイプ
アイアンやウェッジのようにネックがヘッドの端にあり、横から見た時にL字に見えます。シャフトの軸線から芯までの距離が長いのが特徴。操作性に優れているタイプです。
フェースの開閉を利用して打つL字タイプのパターは、感覚的にパッティングをしたい方におすすめです。アプローチショットに近い感覚で打てることから、アプローチが得意という方には、L字タイプのパターが向いています。
メリット | ・アプローチショットと同じ“打つ”感覚でパッティングできる ・自分の感覚をストロークに反映させられる |
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デメリット | ・慣れるまで方向性が安定しにくい ・芯を外した時のリスクが大きい |
こんな人におすすめ | ・感覚的にパッティングをしたい方 ・アプローチが得意な方 |
ODYSSEY ホワイトホット OG ROSSIE パター
アジャスタブル・ソールウェイトを採用したパター。ストローク時のフィーリングを調整することが可能です。独特の打感や転がりの良さと、ステンレスを使用したシャープで美しいヘッド形状から人気があります。
ブランド名 | オデッセイ |
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クラブ名 | オデッセイ ホワイトホット OG ROSSIE パター |
発売年 | 2017年 |
タイプ | L字タイプ |
長さ | 33インチ/34インチ |
Scotty Cameron Selec パターニューポート 3
洗練されたフォルムと心地よいフィーリング、正確なソールにこだわったパターです。重量配分、打音・打感のすべてに優れています。複合素材とボディを融合したフェイス ソールのマルチ・マテリアル テクノロジーにより、高いパフォーマンスを発揮できます。
ブランド名 | タイトリスト |
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クラブ名 | Scotty Cameron Selec パターニューポート 3 |
発売年 | 2018年 |
タイプ | L字タイプ |
長さ | 33インチ/34インチ/35インチ |
T字タイプ
「キャッシュインパター」とも呼ばれるパター。ヘッドのセンター付近にシャフトが繋がっています。ヘッドの奥行がほとんどない、シャープな見た目が特徴です。奥行がない分、重心も浅いタイプのパター。また、シャフト軸線から芯までの距離は非常に短くなっています。
T字タイプのパターは上級者向けです。操作性は高いので、思い通りにヘッドを動かすことができます。ボールを弾くような打ち方をする方や、フィーリングを重視する方に向いています。
メリット | ・パチンとヒットする打ち方がしやすい ・操作性が高い ・パッティングの強弱で距離感を調整しやすい |
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デメリット | ・重心距離がほぼゼロでフェースを開閉しづらい ・安定性が低い |
こんな人におすすめ | ・ボールを弾くような打ち方をする方 ・フィーリングを重視する方 |
リンクス トランザム キャッシュインパター
最新テクノロジーを搭載したリンクスのパターです。フェースにCNCミルド精密加工による深めのスコアラインを採用しているので、正しい順回転が生み出され、距離感を掴みやすいのが魅力です。適度な重量によって、しっかりとした打感を堪能できます。
ブランド名 | リンクス |
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クラブ名 | リンクス トランザム キャッシュインパター |
発売年 | 2008年 |
タイプ | T字タイプ |
長さ | 34インチ |
マルマン KSパター 170C
絶妙なタッチで、安定したストロークを実現するパターです。中でもキャッシュイン型(T字タイプ)は、もっとも感性を活かしたストロークができます。ヘッドが大きく、重量も重いため安定感があります。
ブランド名 | マルマン |
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クラブ名 | マルマン KSパター 170C |
発売年 | 2019年 |
タイプ | T字タイプ |
長さ | 32~37インチ |
パター選びを侮るなかれ
多様だからこそ選ぶのに迷ってしまうパター。しかし、バラエティー豊富だからこそ、自分に合ったパターが見つかりやすいとも言えます。自分に合ったパターを使うことは、スコアを上げる大事なポイント。今回のコラムを参考に、スコアアップを目指せるパターを選んでくださいね。
よくある質問
Q.パターのヘッド形状はどうやって選ぶ?
A.パターのヘッド形状(種類)は、自分の打ち方を踏まえて選びます。打ち方には手首を使って強弱をつける「タップ式」、弧を描くようにヘッドが動く「アーク型」、ヘッドの軌道がまっすぐな「ストレート型」があります。
タップ式ならT字タイプ、アーク型ならL字タイプ、ストレート型ならマレットタイプというように、それぞれおすすめの形状があるので、まずは自分の打ち方を把握して、自分に合ったヘッド形状を選んでみましょう。
Q.最近人気のパター形状は?
A.一昔前はT字タイプのパターが主流でしたが、最近はT字タイプが減り、ピンタイプを使用するゴルファーが増えています。
初心者の方は、まずピンタイプから試してみるのがおすすめです。また、今はフェース素材や構造を工夫することで、転がりや距離が安定させたパターが人気を呼んでいます。
人気があるということは、多くの方に「使いやすい」と評価されているということ。あわせて試してみてください。
Q.パター選びに重要な点は?
A.以下の5つが重要です。
①オフセット
②重心角
③ヘッド形状
④長さ
⑤グリップ
⑥インサート