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ゴルフクラブのシャフトの選び方を徹底解説!
ゴルフクラブを選ぶうえで大切になってくるのが、自分に合ったクラブかどうかということですよね。その中でも重要になるのが、シャフト選びです。初心者のうちは、あまり深く考えずにシャフトを選ぶ方が多いですが、スイングが安定してくると、自分に合ったシャフトを選ぶだけで、飛距離が大きく伸びたり、スライスやフックなどが直ることもあります。逆に、合っていないシャフトを選ぶと、飛距離が落ちたり、スライスやフックボールが出やすくなってしまうということです。では、シャフトにはどんな種類があって、何を基準に選んだらいいのでしょうか。
シャフトの種類
シャフトの種類は、大きく分けて①素材、②長さ、③硬さ(フレックス)、④ねじれ度合い(トルク)、⑤1番しなるポイント(キックポイント)によって変わってきます。また、それによって、特性などが大きく変わります。① 素材
素材は大きく分けると、金属素材からできているスチール素材、炭素繊維からできているカーボン素材に分けられます。もともとは スチールは重く、カーボンは軽い、という特徴があり、女性や筋力があまりない方はカーボンの方が合っていると言われていました。しかし、今では軽いスチールシャフトもありますし、思いカーボンシャフトもあるので、一概にどちらが軽い、重い、とは言えなくなっています。 また、スチールシャフトはどちらかというと硬く、しっかり振ってもヘッドがブレにくいという特徴があります。対してカーボンシャフトは、設計自由度が高く、ねじれの力を利用してヘッドスピードをアップさせたりすることができるので、ヘッドスピードが出にくい方におすすめです。② 長さ
次に長さですが、一般的に、長いほど遠心力を使ってヘッドスピードを上げることができるため、飛距離アップを狙うことができます。シャフトが1インチ長くなると、ヘッドスピードは1m/s上がると言われていて、ヘッドスピードが1m/s上がると、飛距離が6yd伸びると言われています。しかし、シャフトを長くするということは、その分操作性は悪くなってしまい、扱いにくくなります。そうすると、ミート率が下がり、きちんと芯に当たらず飛距離が落ちてしまうので、一概に長くすればいい、という問題でもないわけです。 シャフトが短いほうが相性がいいのは、スイングのテンポが速いゴルファーです。テンポが速いゴルファーが長いシャフトを振ると、その分クラブが振り遅れる原因になってしまいます。逆に、スイングのテンポがゆっくりで、パワーを貯めて打てるゴルファーは、シャフトが長い方が合っているでしょう。 男性のドライバーであれば、45.5インチ~45.75インチが一般的な長さになります。女性のドライバーであれば、44インチ~44.75インチのシャフトが一般的になります。これ以上だと長いシャフトとなり、これ以下だと短めのシャフトになります。
③ 硬さ(フレックス)
シャフトには硬さが6種類あり、柔らかい順にL(レディース)、A(アベレージ)、R(レギュラー)、SR(スティッフレギュラー)、S(スティッフ)、X(エキストラ)があります。同じ表記でも、メーカーやモデルによって基準が変わってくるので、一概に同じ表記だからといって、どのシャフトでも硬さが同じというわけではありません。 シャフトの硬さの選び方の基準は、一般的にはヘッドスピードによると言われています。シャフトは柔らかいとその分ヘッドの重みでしなるため、ヘッドスピードが早いとクラブのヘッドが戻って来れず、振り遅れてしまいます。しかし、そのしなりを上手く活用してちょうどいいタイミングでヘッドが返ってくれば、ヘッドスピードを上げることができ、飛距離をアップさせることができます。 そのため、ヘッドスピードが早い人ほどシャフトは硬い方が、ヘッドスピードがゆっくりな人ほどシャフトは柔らかい方が合っています。④ ねじれ度合い(トルク)
シャフトにはトルクという、ねじれ度合いを数値で表したものがあり、数値が低いほど、ねじれ度合いも少なくなります。このトルクの値が小さく、ねじれにくいほど、自分の手の動きや手首の動きに敏感に反応してくれるため、コントロール性が上がります。上級者ゴルファーやプロゴルファーが好んで使う傾向にあり、スイング中もフェース面を感じやすくなるため、ドローボールとフェードボールを打ち分けたり、コントロールショットを打ちやすくなります。対してトルクの値が大きいと、コントロール性は下がりますが、その分ミスショットへの寛容性が大きくなり、球筋が安定しやすくなります。 男性ゴルファーのドライバーの平均ヘッドスピードは42m/sくらいですが、それを基準に考えると、球を打ち分けたりまっすぐ飛ばしたい方はトルク3.5以下のシャフト、ミスショットにも強く球をつかまえてしっかり飛ばしたい方は、トルク3.5以上のシャフトがおすすめです。⑤ 1番しなるポイント(キックポイント)
キックポイントとは、シャフトのどこがしなるか表したもので、主に4つのタイプがあります。手元が硬くて先端がしなるタイプ(先調子)、手元が柔らかくてしなり先端が硬いタイプ(元調子)、手元と先端が両方硬いタイプ(中調子)、手元も先端も柔らかくてしなるタイプ(ダブルキック)があります。 先調子はしなるポイントがヘッドに近いため、ヘッドが走りやすくヘッドスピードが出やすいです。また、しなってヘッドが戻ってきたときに、ヘッドが上を向きやすいため、球が上がりやすいという特徴があります。球がなかなか上がらない初心者の方や、ヘッドスピードを上げて飛距離を出したい人に向いています。 元調子は手元側がしなるため、その分「タメ」を作りやすく、ヘッドがしなりの影響を受けにくいため、ボールが掴まりすぎないという特徴があります。また、しなってヘッドが戻ってきたときに、ヘッドが上を向く前にインパクトを迎えるため、弾道が低くなりやすいです。ボールが掴まりすぎ人やタメを使ったショットを打ちたい人に向いています。 中調子は先調子と元調子の中間のようなシャフトで、突出したメリットはないかわりに安定感があり万人におすすめのシャフトです。シャフトによってスイングへの影響が出るのが嫌な方は中調子のシャフトがおすすめです。 ダブルキックは先調子と元調子のいいところをとったシャフトになるので、しなりを大きく使うことができ、飛距離を出すことができますが、クラブをしっかり振る人にとってはヘッドが振り遅れる可能性が高いので、あまりおすすめできません。シャフトの選び方
シャフトを選ぶ時は、大きく分けて飛距離を求めるor安定性を求める、タメが強いor弱い、の2つの軸で考えるといいでしょう。 飛距離を求める&タメが強い方は、先調子のシャフトがおすすめです。タメが強く安定性を求めるなら中調子、タメが弱く飛距離を求めるならダブルキック、タメが弱く安定性を求めるなら元調子のシャフトがおすすめです。 また、その他硬さや重さなども好みに合わせていくのがいいですが、硬さはメーカーによって表記が同じでも硬さが変わってくるので、実際に打ってみたほうが分かりやすいです。その硬さによって、重さやトルクなどしっくりくるものも変わってくるので、選ぶ時は実際に試打してみるのがおすすめです。まとめ
いかがでしたか。シャフト1つとっても選ぶ基準が色々あり、どんなシャフトがいいのか迷ってしまいますよね。よく分からないという方はまずは硬さとキックポイントだけでも自分に合うものを見つけてみましょう。その2つをおさえるだけでも、掴まりやすさや弾道、扱いやすさなどが変わって来るでしょう。
よくある質問
Q.シャフトの素材は何を選ぶべき?
A.プレースタイルによって異なります。素材にはスチール素材とカーボン素材の二つがあり、スチール素材はヘッドがブレにくく、ミスを減らしたいという方におすすめです。対してカーボン素材はヘッドスピードが出にくいという方におすすめです。自分の強みや弱みに応じて素材を選択すると良いでしょう。
Q.シャフトの長さはどのくらいが最適?
A.プレースタイルによって最適な長さは変わります。男性のドライバーであれば、45.5インチ~45.75インチ、女性のドライバーであれば、44インチ~44.75インチが一般的な長さです。シャフトは長いほど遠心力が上がり、飛距離が伸びますが、短いシャフトの方が操作性が高く、ミート率が上がります。自分のプレーに合わせて長さを調節すると良いでしょう。
Q.トルクは何に影響する数値?
A.数値が低いほどコントロール性が上がります。トルクはねじれ度を表しているため、ねじれ度合いが低いほど自分の手の動きや手首の動きに敏感に反応し、コントロール性が高まります。逆に数値が高いとコントロール性は下がりますが、その分ミスショットへの寛容性が大きくなり、球筋が安定しやすくなります。